「今週のSOLD OUT:2015年11月8日週」でも既報のように『冒険歌手』のインパクトはすごかった。読んだ者は悪夢を見、しかし誰かに語らずにはいられない魔性の本。これだからノンフィクションを読むのを止められないのだ。(参照:「11月の今月読む本」その1 その2)
ここからは、様々な事情で朝会に欠席したメンバーからの3冊をご紹介しよう。コメントは本人による。
10のN乗秒のタイムスケールで何が起きるのか、を順を追って説明。とくに陽子崩壊が起きるような超未来は、ミチオ・カクなんかの本でも触れられてきましたが、定量的に図鑑のように読める本はなかったのでは。
21世紀のアメリカの競争力を、高等教育やヒップホップなど、ソフトパワーの切り口で分析するのが今っぽいです。
原著の副題は「微生物がどうやって地球を居住可能な惑星に変えたのか」 Amazon.comでの評価が非常に高いので期待。
ノーベル賞発表後、わかりやすい医薬史入門はないかと手に取った本。
建築は人間だけのものではない。違う種の築くものに興味津々。
まだ全然読んでないのですが、12人の作家の愛について書かれた本とのこと。八木重吉の章が読みたくて。
電気自動車からスマフォまで、今では生活に欠かせないリチウムイオン電池。こんな重要アイテムにもかかわらずこの電池に関する知識が全くないので、ちょっと調べてみようと購入。
現代中国物はやはり触手が動く。国家や民族には活動的な時期もあれば停滞している時期もある。今の中国は間違いなく活動期。ダイナミックに動き続ける中国社会に飛び込んだ日本人の話という事で興味津々。
民間軍事会社のルポ。安全保障のアウトソーシングが国家に何をもたらすのか興味があります。
「解説」から読む本でも紹介されましたが、ウクライナの情勢を深く理解するための入り口として手に取りました。
「何世代にもわたる人類の思考と叡智」と「10代から分かる」という2つのフレーズが魅力的でした。とくに哲学が必要になるほど思い悩んではいない、と思います・・・。
ここからはおまけの1冊を書名だけザザザっと、ご紹介。脱力ものから稀覯本までラインナップはにぎやかだ。
塩田春香
山本尚毅
秋元由紀
新井文月
久保洋介
堀川大樹
足立真穂
内藤順
「解説から読む本」はこちら
成毛眞
田中大輔
柴藤亮介
麻木久仁子
東えりか
峰尾健一
レビューはこちら
吉村博光
冬木糸一
仲野徹
村上浩
鰐部祥平
野坂美帆
佐藤瑛人
さて最後に、HONZきっての人気コーナー「併せて読まれたこの1冊」を担当している古幡瑞穂に、昨今の出版事情についてレクチャーしてもらった。大変興味深い話が聞けたのだが、その中の一つ、クマムシ博士の堀川大樹の本は、どんな年齢層に人気があるかを教えてもらった。
意外なことに40代、50歳の女性層が多く買っている。みんなが「へぇ~」となるなか、本人だけが「なんとなく、そう感じていました」と納得顔。
ながながとお付き合いありがとうございました。1回の朝会で100冊近い本を紹介してきましたがまだまだ知らない本がたくさんあります。どうぞ次回もお楽しみに。