暑い…
10月に入ったのになんだろう、この気温。台風の影響とはいえ、汗が止まらない。
降ったりやんだりの雨の中、六本木のミッドタウンへやってきた。
雨のHONZの朝会は、どうも気分が乗らない。
そのうえ、今回も欠席者が多い。地方在住の鰐部祥平、野坂美帆。海外出張中の久保洋介、山本尚毅。仕事の都合で高村和久、鈴木葉月、麻木久仁子。栗下直也と刀根明日香も都合が悪いという。連絡なしの足立真穂は、実はそのとき壮絶な戦いをしていたらしい(このことは、後日レビューに書いてくれるそうだ)。深津晋一郎は仕事が多忙を極めているということで、しばらく休会。
半分以上が休みじゃつまらない。とはいえいつものように始めれば、ガハハハっ!と笑ってまあまあ楽しい。
まずは村上浩から。
精神科の泰斗である著者の、原点ともいえる本の20年ぶりの復刊。
多分、今月一番のカブリ本。出席者だけでも3人いる。『スノーボール・アース』の著者。
これまた悲鳴が上がる。メンバー全部が好きそうな本だ。ものすごい写真の数々がアメリカの貧困事情を見せつけてくれる。
イラストの仕事が忙しいという新井文月
「理科系の本も読むことにしました!」と宣言した新井だったが、すでに他のメンバーのレビュー予約が入っていて愕然……
停滞する日本仏教を憂える、二人のカリスマ僧侶の対談。
企業からの押し付けではなく、消費者が製品を自由に使っていく時代。その例をあげる。
大阪からスカイプ参加の仲野徹
力道山、馬場、猪木とともに日本のプロレスを盛り上げたひとり。
建築マニアの仲野先生。でかいビルって見ているだけで楽しい。
いろいろな経験を経て、今は大阪の漬物屋店主。ワタシ、ここで買ったことあります!
『ノンフィクションはこれを読め!2013』校了間近の東 えりか
元日本火災海上保険の社長、会長を歴任した経済人ながら、平和憲法護持を叫び続けた著者。出版一週間前に死去してしまったという。
幕府のお庭番たちは明治維新あと、どうなったのか。数々の資料から早稲田大学教授が解き明かす。
中学時代、ポケミスを読むのは大人になるための階段だった。1875冊の総目録。……って興奮してたら内藤順に「ポケミスって何ですか?」と聞かれて唖然。僕も知らない、と村上。えええっ、ポケミス知らないの?と驚愕した。ほんと、小説読まない人たちだねえ。
近々「解説から読む文庫」に登場予定。
歌舞伎マニアの成毛にして「この本は入門書としてぴったりだよ」とお墨付き。
戦争の勝敗を決したのが鉄道であった、という事例を集めた力作。
突っ込むメンバーが少なくて、ちょっと寂しそうな内藤順
著者は『おなら大全』、『悪食大全』を書いた人、というとああ~と納得。
内藤が建築?と思ったが、実は仕事のプレゼンなどにとても役に立つんだそうだ。そのうち、『建築物で勝つプレゼン技術』という本を書いてほしい。
世界一周をしてしまった、日本人の御先祖様たち。
キャンプ料理の仕事で地方に出かけ、携帯もつながらない本当のキャンプしてきた土屋敦
脳科学者が語る最前線。それよりも凝った装丁の話で花が咲く。
土屋の大好物、素敵な科学者の話。
大正9年に書かれたSFを今読むと!さすが佐藤優、と一同感心しきり。
スイーツ男子は最近パンケーキに嵌っているという田中大輔
下戸だった田中だが、少しずつお酒を嗜むようになってきた。最近、世界でも評判のいい日本ウィスキーの歴史。
非常識な決断が業績回復や新商品ヒットの裏に隠されている。
長い間、日本の中心だったから、いろいろあるよね~
というわけで出席者が少ないので、一冊ずつゆっくり紹介できた。時にはそういうのもいいけど、やっぱりたくさんでわいわい言いたい。こういう状態が続くようなら、朝会の存在自体見直した方がいいかもしれない。『ノンこれ2013』出版を機に、ちょっと真剣に考えてみよう。
その『ノンフィクションはこれを読め!2012-2013』ですが、今まさに正念場。紹介する本は100冊の予定でしたが、どうしても絞り切れず110冊になりました。発売イベントや予約など近日詳細を発表します。お待ちくださいね~