刀根 明日香
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『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』現代社会の所有概念とは?
「私のもの!」という感情が私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか。本書を読むと、何気なく過ごしていた日常が全く異なって見える。「座…more
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『特攻服少女と1825日』特攻服少女が令和に蘇った!
1989年、昭和から平成に変わる時代に、女暴走族を取り上げた『ティーンズロード』という雑誌が並んでいたのをご存知だろうか。初代編集長…more
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言語で国境を越える『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』
私は本が持つ「熱量」に惹かれる。著者がどうしても書き残したかったものや、誰かに伝えたかったこと、自分にしか出来ないことなどを、汗かき…more
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APU活動記② HONZ定番企画「2022年印象に残った本は何?」
2023年2月12日立命館アジア太平洋大学(APU)ライブラリーにやってきました。ウェルカムボードを見て、メンバー一堂のテンションが一段と上がります。様…more
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APU活動記① 待ちに待った出口さんとの再会
2023年2月11日2023年1月初旬、読売新聞読書委員として活躍された皆様の集まりにHONZもちょこんと乗っけていただき、はるばる大分県まで行ってきま…more
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『ぼけと利他』唯一無二の往復書簡
本書は、大学で利他を研究している伊藤亜紗さんと、福岡で「老宅所よりあい」を営んでいる村瀬孝生さんの往復書簡である。半月に一度のペース…more
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知識が好奇心の源『子どもは40000回質問する』
本書によると、好奇心は、少し知っていることが肝心だと言う。全く知らないのでは手が伸びない。反対に知りすぎていても好奇心は育たない。そ…more
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『自分で始めた人たち』人を通して地域を知る面白さと、「民主主義」を自分の言葉で語ること
本書『自分で始めた人たち』では、政治に頼らず、市民が自治体と手を繋いで、地域を変える旅に出る。コロナ騒動の最中、また個人の尊厳が注目…more
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『地方メディアの逆襲』共に生きて、共に歩む。これからのメディアのあり方
本書は、秋田魁新報、琉球新報、毎日放送、瀬戸内放送、京都新聞、東海テレビ放送の6社を取り上げる。新聞記者やドキュメンタリー制作者など…more
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『くらしのアナキズム』人類学者から学ぶ「国家なき社会」の叡智
本書が挑戦するのは、「人類学の視点から国家を考えること」で、手がかりとなるのは「国家なき状態を目指したアナキズム」である。アナキズム…more
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船上での無謀な取材を重ねた傑作『アウトロー・オーシャン 海の「無法地帯」をゆく』
2021年8月17日著者は、過去にピューリッツァー賞を獲得したことも敏腕記者だ。「記事を書くな、物語を語れ」という『ニューヨーク・タイムズ』で学んだ鉄則…more
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『越えていく人——南米、日系の若者たちをたずねて』
2021年5月17日ペルー生まれ日本育ちの著者が、ペルー、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイと、日系人1万人以上住むとされる国々を訪れる旅がは…more
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『内心被曝 福島・原町の10年』「心の復興」を遂げた4つの家族の物語
2021年3月18日本書は、日々の生活の中で「心の復興」と真摯に向き合う人間の力強さが伝わってくる1冊である。舞台となる福島県南相馬市は、福島原発から2…more
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理解出来るって楽しい!『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス)長生きせざるをえない時代の生命科学講義 』
本書は、その苦手意識を超え、まさに娯楽の本で、読んでいてめちゃくちゃ楽しかったです。いつのまにか「オートファジー」を説明できるように…more
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『白い土地』原発被災地で生活する人々のルポタージュ
本書『白い土地』は、新聞記者である著者が福島県に拠点を置き、そこに生き抜く人々に焦点をあてた人物ルポタージュである。「白い土地」とは…more