これは去年、初めてHONZが出したものです。赤いタイトルが目印。1年前と今ではPVが倍以上違っています。ですから、今年初めてHONZを知った、という方もたくさんいらっしゃいます。ノンフィクションってこんなに面白いんだ、と気が付かれた方は、ぜひ去年の本も手に取ってみてください。幸い、フェアをしてくださっている書店さんでは、こちらも置いてあるところが多いようです。
さて朝会の続き。出口さんが「こんなバトルとは思わなかった、恐ろしい」という今月読む本の駆け引きは、前半が圧倒的に有利で、後半回ってくる人は、いつ手持ちの本は無くなるか戦々恐々である。特に今回はカブっている本が多い。
レビューはこちら いつにも増して元気な麻木。久々のレビューも渾身のものだった。最初は「きれい~」と言われていたメンバーなのに、最近では「レビューかけよ!」と脅される始末。いや、とってもフレンドリーだからこそですけど。
これはまた固くて高価な本ですこと!現在の日本は警察国家化しているのではないか、という視点から読んでみたいのだそうだ。
高度成長期の負の部分である公害。子どもの頃、大きなニュースとして取り上げられていたけど、あれは結局どうなったのだろう。確かに私も知りたくてポチリ。
キャロライン・ケネディの着任にあわせて、日米同時発売の本書。真実に迫る、というよりはケネディ暗殺の真相を探るため全米から優秀な若手弁護士・検事がワシントンに集められたウォーレン委員会がどのように執り行われたかを記したもの。
「おいおい、大丈夫か、枯れちゃったんじゃない?」と成毛が心配するほど渋い本。1972年に出された本の復刻版で、四季おりおりの各地に受け継がれる自然に導かれた生活の知恵が描かれている。鳥類学者というのに惹かれる。
歌舞伎や講談で人気の高いかたき討ちにも作法があった。江戸時代の武家や武士の妻の怨みの晴らし方。これはものすごく面白そう。
普通の朝会なら「おお!」と感激するところだか、今回は内藤のこれに持ってかれてしまった。しかし本書もすごい。ヨーロッパにある骨の美術館の写真集。美しいと思うことはいけないのかな。
柳瀬さんから「傑作!」の声がかかる。母親をダイナマイト自殺で亡くした著者の自殺に関する思いが詰められている。ちょうど私も読み始めたところだが、一気には読めない。
石灰石鉱山の発破の瞬間を撮影したシリーズ「BLAST」長い時間をかけてようやく出版された。それにしても足立の選書、なんか危ない気がする……
今回、一番カブり率の多かった成毛は、弾丸を撃ち果たした感じ。こういう成毛を見るのは珍しいかも。本書は最近話題の多いペンギンについて。「もっと知りたい! 海の生きものシリーズ」はちょっと気になる。
『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』の技術評論社が出した新しいシリーズ。写真がいっぱいで美しい。
幕末、都市部では新しい知識がたくさん入ってきたが、田舎ではそれを得ることができなかった。そのため本として記し、知識を広めようとした。これが事細かに書かれてあって大変楽しい。手元においてパラパラと見たい。
この本、誰かとカブったらどうしようかとハラハラしていた。大杉栄らとともにアナキズムと深く関わりながら“かたぎやくざ”として生き、日本映画史の揺籃期から全盛期を駆け抜けた侠客・笹井末三郎の生涯を描くノンフィクション(アマゾンのまま)1992年に出た本の再販。
「清須会議」を見た帰りに見つけて思わず買った一冊。こんなもん付けてたら戦えないだろう、と突っ込みつつ、日本人のヤンキー魂に思いを馳せる。
1980年代後半のニューヨークで、ふとしたことから知り合ったキャリアウーマンと物乞いの黒人少年との心の交流。
「これは面白かった!」と久保が口を開く前に成毛が奪う。アメリカのトップシークレットに関わる人の数は85万人いるという。機密機関の下にまた機密機関が出来、どれがどうなっているのかわからない状態なのだそうだ。
歴史上の謎を科学的手法で解決していく。アーサー王伝説、トリノの聖骸布、恐竜絶滅などなど。
「それ、面白かった!」という声があちこちで上がる。トイレの本は数あれど、傑作らしい。それにしてもこの本を手に取った人はメンバーに何人いるんだろう。恐ろしい。
じゃんけんで負けて最後になっても余裕の村上。本書は彼が大学で専攻していたことらしい。なぜウラン原子炉が選択されたのか、トリウム原子炉がなぜ優れているのか。
東金事件の裁判経過を詳しく取材。この著者には『自閉症事件』という労作がある。
天才ハッカー集団は何者なのか?アノニマス発生の経緯から、世界を震撼させた活動の大きな流れを追う。
欠席の野坂美帆
さてここから逆回りでおまけの本。
村上浩
久保洋介
東 えりか
足立真穂
土屋敦
麻木久仁子
出口治明
田中大輔
鰐部祥平
柳瀬博一
刀根明日香
高村和久
新井文月
栗下直也
サッカー小僧新書なんて全く知らなかった。『蹴る力』って本が出そうだね、と麻木が言う。
山本尚毅
内藤順
鈴木葉月
野坂美帆
そして最後はいつものお楽しみ、事務方の遠藤陽子
年末近くになると忙しくて毎年宗教に走るという遠藤。「ユダさんか書いた本ではありません」とは、みんな知ってます。
来場してくださった方にもオススメ本をお聞きした。木幡さんから推薦された本はこれ。
縄文人の研究が進み、とても豊かな暮らしをしていたことがわかってきた。著者は建築学者。
朝早くからお集まりいただいたみなさん、ありがとうございました。白熱した議論に驚かれた人も多かったかもしれません。d-laboのHONZ棚もぜひご活用ください。
きたる23日(土曜日)には大阪のジュンク堂本店でHONZのトークショウを行います。成毛、東、仲野、栗下、野坂というちょっと変わったメンバーでお話ししますので、ぜひお越しください。詳細はこちらまで。お目にかかるのを楽しみにしています。