そろそろスギ花粉が舞い始めているらしい。
私は花粉も誇りも霊感も感じない鈍い人なので、全く普段と変わらないが、毎年周辺で「クシャンクシャン」とする人が増えている。のんきに「そろそろ春だねえ」なんて言っていると恨まれそうである。
大雪の予想が幸いにも外れた2月6日(水)のHONZ朝会の続き。欠席のメンバーのオススメ本から紹介しよう。
勤務先が遠くなったため、今回は万全を期して欠席の鈴木葉月。
本人のコメント「お高めですが、カバーが気に入りました。」
本人は統計学が好きなんだそうだが、メンバーのなかにすでに読み終わった者が複数あり。書店でもとても売れているそうだ。
全379ページ地図トリビア満載で1050円は安いのでは。
大きなプロジェクトに参加中の久保洋介
天保の改革から安政年間に活躍した江戸の名主「熊井理左衛門」。これは即ポチ!
ミュージアムの未来への展望、らしい。
こちらは水族館。個人的に大好き。ぼーっと見ていたい。
「ヨメがコレで」(蒲田行進曲!!)お休みの高村和久
「北朝鮮からの移民として初めて大学に進学したハナさんのブログを本にしたもの。こういう人がいるんですねえ。どうでもいいですが、表紙の「消しゴム付き鉛筆」、久しぶりに見ました。」私も現在併読中。
「日本各地で膨大な数の怪異談を収集して検証したお方らしいです。勝海舟が師匠で、日本には哲学が必要だと意見して今の東洋大学をつくったそうで。もしかして、有名?知らなかったの私だけ?」
ちなみに土屋から「表紙が奇妙なヒゲおやじのノンフィクションは面白い」というセオリーが発表された。
「辻潤と伊藤野枝の子にして自由人、辻まことさんについて。『歴程』に連載した風刺画が、むちゃくちゃかっこいいです。というか、かっこいいです。」この著者、駒村吉重さんの本は、毎回HONZに取り上げられている。
愛知県在住なので、朝会参加がなかなか難しい鰐部祥平
「生活に焦点を当てたイギリス史。中身云々より装丁の美しさで即買いしました。納戸色のような落ち着いた青に水色でアラベスク模様が描かれた裏表紙とサー・エドワード・ポインターの絵が印刷された表紙を見たとき、「自分の本棚に納めたい」という衝動が沸々と湧き上がりました。」相変わらず、装丁の綺麗な本に弱いらしい。
「バルザックの作品を元に19世紀のパリの食卓と人間性に迫ろうと試みた一冊。食事の風景を通じて人間性を描く手法はバルザック以前には見られないとする、著者の主張に純粋に驚き、且つ食事という行為から人間の内面が透けてみえるとう考えに、何となく納得するものがあります。」ヨーロッパの歴史、好きだよねえ。
「アメリカが国費でおこなった、プルトニウムによる人体実験を暴く作品。人権が非常に重きをなすアメリカで、自国民を使ったこのような人体実験が行われていたことに衝撃をうけました。暗い穴の中に蠢く国家の暴力的な面を覗いた気分です。」
娘さんの受験の朝、母としては見送りたい麻木久仁子
「クラボウを中心とする大原財閥を築き上げた経済人であると同時に、病院・孤児院・美術館の設立したり、労働問題にも力を尽くした社会福祉事業家でもある大原孫三郎の生涯。戦前、マルクス経済学の牙城として特高にも睨まれた「大原社会問題研究所」(今は
法政大学内にあります)の設立者でもあると知り興味が湧きました。大金持ちの息子で若い時には放蕩三昧。一転、経済合理性の追求と、使命感に基づく社会改良事業の両立への挑戦。なかなか濃ゆいお方のようで、おもしろそうです。」
「森林の減少が土砂崩れなどを引き起こし国土を荒らしている。針葉樹林が増え、自然林が減少したことが山の保水力を失わせている等々、良く言われている「常識」がちょっと違うのかも、という。むしろ今は森林が飽和状態にあり、そのことが海岸線の崩壊に繋がっている?らしい。古代から現代に至るまでの日本の森林の変化を辿りながら、新たなフェーズに入ったこれからの国土保全を考える本のようです。「土砂災害がないように山崩れを起こさせ、海岸線に土砂を供給するにはどうすれば?」という、発想の転換を提起しています。」
「民主主義の本山を自認するアメリカ。しかしそのアメリカが本質的に抱えている「民主主義の欠陥」を、独立戦争当時から繙く本。オバマケア議論の背景も理解出来そう?な本です。」
インフルエンザで欠席の刀根明日香。就活、どうなってる?
『世界を変えた~』シリーズからこれをチョイス。
「鉱物を人類の歴史とリンクさせて読み解きます。写真、図版豊富で見応えたっぷりです。」って本当に鉱物に興味あるの??
今日まで待ちましたが、栗下直也から何もなし。インフルエンザ、ひどいのかな?
ここからはおまけの本。コメントなしでずらずらっと。
井上卓磨
山本尚毅
新井文月
麻木久仁子
鈴木葉月
はやく勉強の成果を見たい。
土屋敦
仲野徹
成毛眞
東 えりか
内藤順
村上浩
田中大輔
深津晋一郎
足立真穂
今回もバラエティに富んだ選本になりました。
朝早く、それも雪交じりの悪天候の中、足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
公開朝会、ご要望がありましたらまた行いたいと思います。
他に、HONZへのイベント要請やご希望などどしどしお寄せください。
書店さんからのご要望もぜひぜひ。
来月は通常の朝会になる予定です。ではみなさん、すばらしい読書生活を!