10月の今月読む本 その2

2016年10月8日 印刷向け表示
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いやはやびっくり!HONZの客員レビューに、ビル・ゲイツが登場した。(レビューはこちら)まさに世界最強の食客。すごい! いつか、朝会にもきてくれるだろうか? 

さて、10月4日の朝会の後半は少し遅刻してきた新井文月。最近は体操教室も始めたみたいだ。

礼服(らいふく) ―天皇即位儀礼や元旦の儀の花の装い―

作者:武田佐知子
出版社:大阪大学出版会
発売日:2016-08-20
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なぞる本 「神代文字練習帳」

作者:
出版社:ヒカルランド
発売日:2016-09-02
大津絵 民衆的諷刺の世界 (角川ソフィア文庫)

作者:クリストフ・マルケ
出版社:KADOKAWA/角川学芸出版
発売日:2016-07-23
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礼服を「らいふく」と読むのは天皇など特別な人が正式な儀式に着る特別な衣装だから。この本、非常に美しい。神代文字の本はふーんと聞いているだけだったが、江戸時代の風刺画、大津絵はちょっと面白そう。ピカソも収集していたそうだ。

 仙台への出張前に途中下車して参加した仲野徹

ことばの起源 -猿の毛づくろい、人のゴシップ-

作者:ロビン・ダンバー 翻訳:松浦俊輔
出版社:青土社
発売日:2016-07-11
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ハゲからの生還 なぜ、私はたった1年で「超フサフサ」になったのか?

作者:杉山 哲矢
出版社:幻冬舎
発売日:2016-09-16
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バイオロギングとは野生動物になんらかの発信機を付けて、生態を観測すること。様々な技術が駆使され、常識が覆えされる。『友達の数は何人?』のロビン・ダンバーの本は1998年に出た作品の新装版。500万年にわたる言葉の進化を俯瞰する。最後の本は先生のテッパンねた。1年後の先生の姿が楽しみだ。

そろそろ2016年のベスト本セレクションを始めなければならない東えりか  

ママと若者の起業が変えたドイツの自然エネルギー

作者:海南 友子
出版社:高文研
発売日:2016-08-25
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縄文の神

作者:戸矢 学
出版社:河出書房新社
発売日:2016-09-16
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オはオオタカのオ

作者:ヘレン・マクドナルド 翻訳:山川 純子
出版社:白水社
発売日:2016-09-27
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ドキュメンタリ映画の配給会社に勤めるメンバーのアーヤ藍に薦められた観た『抱く(ハグ)』という映画は福島原発を取材していた女性監督が妊娠に気づき、避難する姿のセルフドキュメンタリ。その監督が自然エネルギーを取材した本。古代史、とくに神道のことについては戸矢学の著作に私は信頼を置いている。最後は大好きな鳥本。イギリスの鷹匠とは面白そうではないか。

ブログに紹介されている毎日の食卓が超魅力的な麻木久仁子

僕は少年ゲリラ兵だった:陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊

作者:NHKスペシャル取材班
出版社:新潮社
発売日:2016-07-15
最高機密エージェント: CIAモスクワ諜報戦

作者:デイヴィッド・E. ホフマン 翻訳:花田 知恵
出版社:原書房
発売日:2016-07-25
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ブラックアース(上) ―― ホロコーストの歴史と警告

作者:ティモシー・スナイダー 翻訳:池田 年穂
出版社:慶應義塾大学出版会
発売日:2016-07-16
ブラックアース(下)―― ホロコーストの歴史と警告

作者:ティモシー・スナイダー 翻訳:池田 年穂
出版社:慶應義塾大学出版会
発売日:2016-07-16
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第二次世界大戦の裏、というか今まで明らかにされてこなかった歴史が、次々と著作物になってきている。陸軍中野学校が育成していた少年ゲリラの事実をNHKが調査したものや、ホロコーストの真因を丁寧に解き明かす『ブラックアース」は、時間が経ったからこその本。冷戦時代の記憶も朧になってきたが、CIAが絡む二重三重のスバイ譚はぜったいに面白いと思う。

選書がぶれない塩田春香。みんなが楽しみに待っている。

熊!に出会った襲われた

作者:
出版社:つり人社
発売日:2016-08-16
逃げろツチノコ

作者:山本 素石
出版社:山と渓谷社
発売日:2016-10-07
くらべた・しらべた ひみつのゴキブリ図鑑 (ちしきのぽけっと)

作者:盛口 満
出版社:岩崎書店
発売日:2016-08-17
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本人もクマに襲われそうになった経験を持つだけに、つり人社のこの本には思い入れが強い。今年は特に襲われたというニュースが多い。山に行く人は要注意。山本素石は山釣りの大家だが、もう一つの顔としてツチノコを全国に広めた人でもある。いまもう一度、ツチノコ。3冊目を出した途端、隣りの麻木が「ギャー」と言った。「最近、きれいなゴキブリを飼うのが人気ですよ」とクマムシ先生の堀川が教えてくれた。

レビューの速さではHONZメンバーでも1、2を争う冬木糸一

幽霊とは何か──500年の歴史から探るその正体

作者:ロジャー・クラーク 翻訳:桐谷知未
出版社:国書刊行会
発売日:2016-07-25
生命、エネルギー、進化

作者:ニック・レーン 翻訳:斉藤 隆央
出版社:みすず書房
発売日:2016-09-24
ハーフリアル ―虚実のあいだのビデオゲーム

作者:イェスパー・ユール 翻訳:松永 伸司
出版社:ニューゲームズオーダー
発売日:2016-09-30
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幽霊は絶滅危惧種なんだそうだ。世の中が明るくなり、いろいろな事象が科学的に解明されてしまうと、滅多に本物には出会えない。ビル・ゲイツも絶賛のこの本、冬木のレビューはこちら。「ポケモンGO」の流行で、ゲームの間口がまたひとつ広がった。ビデオゲームの最前線はこうなっている。

転職したばかりの田中大輔。週刊新潮でも月一でビジネス本のレビューを連載中。

はにわ

作者:まりこふん
出版社:株式会社青月社
発売日:2016-09-10
酒場図鑑 -酒と肴をとことん楽しむために-

作者:小寺 賢一
出版社:技術評論社
発売日:2016-10-04
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何だか、つかえる 昭和のユーモア話術

作者:金子 登
出版社:ロングセラーズ
発売日:2016-09-26
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今回いちばん笑いを取った本が『はにわ』。著者のまりこふんは古墳を「かわいい!」という視点でひも解き、古墳めぐりの楽しさを多くの人に知ってもらいたいと活動する古墳シンガーだそうな。酒飲みの極意は栗下に聞けばいいような気がするし、昭和のユーモアは仲野徹にまかせろ。メンバーは多士済々。

もちろん正装のクマムシ帽子をかぶって登場。堀川大樹

スーパー望遠鏡「アルマ」が見た宇宙

作者:福井 康雄
出版社:日本評論社
発売日:2016-09-09
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となりの生物多様性 ―医・食・住からベンチャーまで

作者:宮下 直
出版社:工作舎
発売日:2016-08-11
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ヒトはどこまで進化するのか

作者:エドワード・O・ウィルソン 翻訳:小林由香利
出版社:亜紀書房
発売日:2016-06-28
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「アルマ」を使った第一線の研究者たちが、どれだけこの望遠鏡が素晴らしいかを語る。大論争が巻き起こっている『外来種は本当に悪者か?』に対して他の専門家の本を、専門家の堀川はどう読むのか。オリンピックを見ていると、人間ってこの先どうなるんだろうなあと思ってしまう。

編集を担当した森田真生『数学する身体』が小林秀雄賞を受賞した足立真穂

タイトル

編集・発行:Hato Press

タイトル

作者:朝倉敏夫・林史樹・守屋亜記子
発行:国立民族学博物館
発売日:2015-08-26
水力発電が日本を救う

作者:竹村 公太郎
出版社:東洋経済新報社
発売日:2016-08-19
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珍しい本をどこからか見つけてくる足立。彼女の推薦本をここにアップするだけで一苦労だ。京都の「恵文社一乗寺店」の元店長、堀部篤史さんの新しい書店「誠光社」で仕入れてきたらしい。3冊目は今あるダムで電力は賄えるという本。

欲しいと思っても、簡単に手に入るわけではない本は魅力的。本との出会いの面白さはそこにあるのだと思う。全国各地で本屋さんは激減しているが、それでも書店に行って現物を見てほしいと思う。

ここでオブザーバーが一人飛び込んできた。日経BP社の柳瀬博一さんだ。ラジオ出演前にHONZ朝会の取材だという。

混ぜる教育

作者:崎谷 実穂
出版社:日経BP社
発売日:2016-05-19
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共著者であるこの本は画期的な教育現場の本だ。

柳瀬さんオススメの本はこちら。

ボーン・トゥ・ラン 上: ブルース・スプリングスティーン自伝

作者:ブルース スプリングスティーン 翻訳:鈴木 恵
出版社:早川書房
発売日:2016-09-27
ボーン・トゥ・ラン 下: ブルース・スプリングスティーン自伝

作者:ブルース スプリングスティーン 翻訳:鈴木 恵
出版社:早川書房
発売日:2016-09-27
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ロック世代には垂涎の本。今年はミュージシャンの自伝がたくさん出た印象がある。

さて出席者の本はここまで。55冊の魅力的な本がずらりと並んだ。あなたはどの本を手に取りますか?

10月の今月読む本 その1

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!