HONZは毎週メールマガジンを発行しています。今週の記事一覧、これから読むカモ、編集者ワンコイン広告などを一足早く読むことができます。編集長は廻り番。今月は栗下直也が担当です。編集長になればこっちのもの。メルマガの巻頭言は好き放題。今月の第1回の巻頭言を貼り付けます。どうぞお楽しみを。
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7月編集長の栗下直也です。文章を書く仕事を一応、生業としているからか、「編集長」や「デスク」と聞くと構えてしまいます。別に敬意を表しているわけではありません。逆です。さきほどメルマガの原稿が途中でぶっ飛んでしまってヤケになり、漫画『ゴルゴ13』全168巻をパラパラ捲ってみたのですが、未だにデスクや編集長に対する殺人依頼がゴルゴの元に舞い込まないのが不思議でたまりません。あれほど独断的で横暴な人種はいないはずなのですが。
ただ、おかしなもので、自分がいざ編集長という立場になってみると、勝手は異なるのですね。輪番制とはいえ、「俺が編集長か」と思うと、よほど社会人生活で彼らに罵られて人格が曲がってしまったのか、いくらでも書き手をいびる妄想は膨らみます。「土屋、おススメ本、虫ばっかじゃねーか。虫ネタ禁止。野坂が新しく入ったから、生き物もダメ」、「おい、麻木、原稿書けよ」などと、普段、上記のようなことは全く思っていないはずなのですが。
とはいえ、私、編集長は編集長でも考えてみれば、メルマガの編集長なので、そんな権限は全くないのですが。あったところで、3行前の威勢はどこへやらで、「書店パトロール隊」の来週分の原稿を誰にも頼めず自分で自分に発注する私がいます。どれだけ緩い原稿が出来上がるのか恐ろしくてたまりません。そんなヘタレっぷり全開の私と対照的に、今週のHONZは『大いなる探求』や『宇宙旅行はエレベーターで』など読み応え十分なドンと来いな本が満載。
それでは、前途多難ですが1ヶ月間よろしくお願いします
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