天気予報では雪、それも相当積もるので注意するようにと言い続けていた。
2月の朝会は、今注目の書店「代官山蔦屋」での初の公開を予定していた。前日、ネットでどうするか相談した際「きっと誰も来ないよね」「3人ぐらいだったら、永久VIPにしてイベントやら飲み会に招待しようよ」と人が来ないということが前提になっていた。
当日の朝、私の住む田園都市線沿線は霙。意外に暖かいから大丈夫そうだと出かけたのだが、代官山駅で遭難してしまう…駅が工事中で自分が知っている代官山じゃない!とむやみに歩き回ったら、だーれも歩いていない住宅地に入り込んでしまい完全に迷子になってしまった。手がかじかんでスマートフォンの地図が起動できない。始まる3分前に仕方なく土屋に電話をかけて場所をナビしてもらったら、それも間違っていた。嗚呼!
ようやくたどり着いたのは開始から15分経ってから。いやはや、すみませんでした。
雪まじりの寒い中、ギャラリーとして集まってくださったのは約40名の酔狂…もとい奇特な方々。本当にありがとうございました。
世の中、インフルエンザが大流行ということで、メンバーの栗下直也と刀根明日香が病欠。仕事がらみで不参加なのは久保洋介と鈴木葉月、鰐部祥平。娘さんの入試を送りだす麻木久仁子と、奥さんの出産間近で病院に詰めている高村和久も欠席と、最近はなかなか全員が集まれない。
まずは今日のレビュー『リフレはヤバい』が大好評の深津晋一郎
『ブーメラン』でも紹介されていたアイスランドの金融破たん。その経過を検証する。
多くの人にとってなくてはならないものになった「インターネット」。実際はどんなものなのか目で見てみよう、という本。
江戸時代も進むと、どんぶり勘定で経営していた大名家も経済苦に陥る。それを立て直したのはどのような方法だったのか。
関西方面の取材に同行することの多い足立真穂。行くたびに何か新しい発見があるようだ。
人気アートディレクターが、自ら導き出した「わかりやすく伝える方法論」
東京大学副学長まで勤めた建築家の仕事について。素材に注目しているところが興味深い、とか。
amazonにリンクのない本だが、デザイナーのナガオカケンメイが作る、それぞれの県をデザインする本。今回は山口県。
本屋大賞の選考メンバーでもある田中大輔。今回は厚い本が多くて大変だったらしい。
この時期になると毎年出てくる「チョコレート」関連本。このシリーズには「パイ」や「ケーキ」もある。
休日になると洋服を買いに行ってしまう田中にとっては正にバイブル!
集合知を使った意思決定によって、先を予測するらしい。レビューを読んで理解したい。
高価な本ばかり買ってしまうとつぶやいていた村上浩
「うぉぉ~」という雄叫びが上がる。「4500円の本がカブるのは痛い…」と内藤が頭を抱える。どうやら今回、一番の話題作らしい。社会学者が貧困を学ぶために下層のボクシングジムに入り、研究しているうちに本当にボクサーになってしまったという内容。これは面白そうじゃない。
地方で頑張っているヒップホップシンガーやラッパーに取材。都築さんらしい本だけど、これも高い。
世界に複数個所の根拠地を持ち、それらを移動する人々は、どのように教育機関を選ぶのか。外国人の奥さんを持つ村上にとっては切実な問題なのかもしれない。
先ほど頭を抱えた内藤順はお誕生日を迎えたばかり。
絵が上手になるためのメソッドで、かなり人気の本らしく第4版。やってみようか。
ノンフィクションとフィクションのはざまにあるような本。パンダやチンパンジーを飼うためにはどうしたらいいか。なるほどね。
作曲家であり指揮者でもある著者が音響と心の問題をさぐる。
衝撃的な友人の訃報を聞いて、昨日から現実感が薄い東えりか。迷子の言い訳にもなりませんが…
著者は東京ガールズコレクションなどを手掛けた天才プロデューサー。しかし5年前まである宗教団体に囚われていた。まさに驚愕の手記。
「あちゃー」と悲鳴を上げたのが、大阪からわざわざやってきた仲野徹。ジャズのサックスプレイヤー、坂田明の趣味であるミジンコ研究をまとめ上げたもの。ミジンコに捧げるジャズのCDも付いている。
「これは買わへんかった!」と仲野がちゃちゃを入れる。サイフォンの中の液体が動く理由は350年間、大気圧原因説だと信じられてきた。しかしそれは間違いだった!
近著『面白い本』が大人気でamazonでも絶版扱いになっている成毛眞
「うわあ、カブった!」と悲痛な声は土屋敦。なんか今回は順繰りにカブっている。食糧の歴史本としては傑作だそうだ。
著者は映画監督の篠田正浩。貴種流離譚としての義経を描いたのは被差別の芸能者たちだった。南北朝時代から延々と続く義経伝説。
極小のフィギュアを使った写真集。細かさにびっくり。
大阪から朝会のためだけにやってきた仲野徹。この後、新幹線が止まる前に大学へ戻っていった。
人間の進化についての総論。京都大学総長まで勤めた医学界の泰斗。教科書として大変優れているそうだ。
1974年に出た土門拳初のエッセイ集が復刻された。
ハマザキカクがいたら一家言あっただろう一冊。不思議な建築物がいっぱい。
メルマガの編集長が持ち回りになり、少し肩の荷が下りた土屋敦
書店でひときわ目を引く本。語源を写真で説明すると、なるほどねえと納得できる。私からもオススメ。
とあるHONZファンの推薦書。今年はワーグナー生誕200年にあたる。その関係の一冊らしい。
料理研究家の勉強と一環としてきちんと読むべき本らしい。個人的にはなべ屋の福田さんのレシピは好き。
近々エジプトへ旅行する新井文月。オーパーツ好きにはたまらない行先らしい。
貴族などが用いるシンボルや独特の文様を網羅した一冊。新井は興奮していたが、みんなの関心はイマイチ。
おお、大好きな谷崎光の新刊ではないですか!と私が喜んだだけ。みなさん、名著『中国てなもんや商社』をご存じない??
いくつか例をひいたけど、本当にそれ褒めてるの?
さまざまな友達が、入れ代わり立ち代わりおうちに遊びに来る山本尚毅。今月のメルマガ編集長。どうぞご購読ください。
どの書店でもベストセラーになっている。今後、自分はどう行動するかの選択肢の一つとして読んでみたい。
HONZのレビューはファミレスで書くという山本。定食研究家がファミレスを論じる。
ここ最近、考現学がブームになっている。著作集に未収録の論文も含まれているらしい。チェックしなきゃ。
大学院中退から半年。一念発起した就職活動でみごと採用が決まった井上卓磨
就職先はドイツの企業。ではきちんと学びましょう、とは殊勝である。仲野先生から「ドイツの歴史はややこしいやろ」と言われていた。
さてここで一周目が終了。欠席者の推薦本と2周目のおまけは近日公開。大雪にはならずにほっとした。立春がすぎ、少しずつ春が近づいてきている。