今や世の中はフェイクニュースにまつわる話題が大盛り上がり。ニュースもそうですが、陰謀論の流布も大きな問題となっています。そんな中で注目しておきたいのが「科学否定論者」についての考察でしょう。荒唐無稽な物語を信じ、エビデンスから目を背ける人たちがなぜ出てくるのか、その否定論者に迫り謎を探っているのが、リー・マッキンタイア。4月、5月と連続して本が刊行されるので気になる人はチェックしてみてください。
このほか5月発売予定の新刊から、いくつか紹介していきます。
最近では大人になっても勉強するのが当たり前です。そうなると覚えることは減りません、が、物忘れのスピードも加速。どうすればいいのか…とお悩みの方にぜひ注目いただきたいのがこちら。もともと物忘れは脳のエラーと考えられていましたが、近年の研究では「物忘れ」に重要な役割があるということがわかってきたのです。忘れっぽいことは恥ずかしいことでも何でもなく、それどころか有益なことだったという衝撃の真実が明らかになります。
ちょっとした物忘れを気にする毎日から解き放たれるためにも読んでおきたい1冊。
あの、というか、かの、高野秀行さんの熱烈推薦コメントが目に飛び込んできました。
強権体制の中で庶民はどんな生き方をしているのか、長年イランに在住していたからわかる赤裸々な真実とは。イスラムの棄教が進んでいる、タブーとされる酒との付き合いかた。蔓延する薬、などなど彼らの実態はどうなっているのか、そしてどうなっていくのか。世界を読み解くためにもチェック必須!
行動科学にまつわる本も刊行が続きます。こちらは行動科学をマーケティングに応用している専門家の解説するビジネス実践例。様々な心理バイアスについて、どんなバイアスがあるのか、それをどうやったらビジネスの現場に導入できるのか?と解説していきます。
ジャック・ウェルチといえば、偉大な経営者として日本でも人気になり、01年に発売された『ジャック・ウェルチ わが経営』はベストセラーにもなりました。ところが近年では、その戦略や手法についての批判も多く、GE苦境の元凶とも言われています。その「20世紀最高の経営者」の実態に迫る評伝が登場します。アメリカではニューヨーク・タイムズのベストセラーにもなった注目本!
著者は『嫌われた監督』を世に送り出した鈴木忠平さん。週刊文春の注目連載がいよいよ単行本で登場します。羽生善治永世七冠。そのタイトルへの道、そして人生をトップ棋士たちとの闘いを通じて描いたノンフィクション。『嫌われた監督』の時同様、連載時からの待望の声が多く、将棋ファンでなくても楽しめるし感動できると話題になっています。今から楽しみ!
著者、斎藤栄功はリーマンから371億円をだまし取ったとされ、懲役15年の実刑判決を受けました。リーマン・ショックからバブルまで、日本が狂乱したマネーゲームの実態を赤裸々に明かす衝撃手記。全世界を大不況に陥れたあのリーマン・ショック。その引き金を引いたのがこの人だったということも衝撃です。金融関係者はもちろん、あの時代を振り返るきっかけにもなりそうな作品です。
5月はここにも選びきれないくらいの話題書候補作、大物作家新作が盛りだくさん。ぜひぜひ書店店頭に足を運んでみてください。