先週末、あまりに天気がいいのでピクニックをしたくなり、いなり寿司を作りました。いなり寿司は、稲荷神の使いである狐の好物だとよく知られていますね。でも、狐が豆腐を揚げたものである油揚げを好むのはちょっと変な感じがしませんか?たしかに色はよく似ていますが、加工が必要なものを好むなんて。実は、狐の好物は鼠を油で揚げたものでした。ある時、稲荷神のお供えには鼠の代わりに豆腐の油揚げを使うようになり、狐の好物=油揚げとなったようです。
それでは、簡単ないなり寿司の作り方をご紹介しましょう。まず、油揚げを2~3分茹で、油抜きをします。ざるにあげ、水気を絞ったら、鍋に高さが均一になるように並べて煮ます。味付けには、醤油、砂糖、好みでだし汁を使いましょう。鍋を中火にかけ、沸いたら落し蓋をして弱火にし、10~12分ほど煮ます。中に詰める酢飯は、すし酢を使ってもいいですが、米酢、砂糖、塩でも作れます。詰める前に、先に酢飯を丸めておき、油揚げの煮汁を手に少しずつつけながら作業するといいでしょう。酢飯に胡麻を入れたり、五目にするのもおいしいですよ。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。版元のみなさま、毎度ありがとうございます!