詳細は面倒くさいので省きますが、HONZの一部でインド映画「バーフバリ」が流行っており、勝手に上映会を催すことになりました。
…という、なんとも荒っぽい投稿を足立真穂が飛ばしてきたのが1ヶ月前。映画配給会社に以前勤めていた人間として、参加しないわけにはいかない!と思い参加表明したのはいいものの、我らが編集長・内藤順から、「映画といえばということで、アーヤ、活動記よろしく!」と頼まれてしまいました…。
私が仕事で扱っていたのはドキュメンタリー映画ばかりだし、そもそもアクション映画は仕事でもプライベートでもほぼ見ることがない。公式サイトを見るかぎり、商業的っぽいし、無駄に派手そうだし、自分が“ハマる”映画になる気がしない…。どうしよう、ポジティブなレポートを書けない気がする…。という大きな不安を抱きながら上映会に向かったのでした。
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先にまだ『バーフバリ』について知らない方のために、簡単にご紹介。
「バーフバリ」は全2編に分かれており、パート1が『バーフバリ 伝説誕生』、パート2が『バーフバリ 王の凱旋』です。パート2が昨年12月29日に日本公開されて以降、じわじわと口コミによって評判が広がり、異例のロングランに。そして今月6月に待望の『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』が公開になったばかりです。
ストーリーをシンプルに説明すると、マヒシュマティ王国という国の王位継承争いに端を発した、愛と復讐の物語です。…とあまりにシンプルすぎるので、もう少し具体的なあらすじを、現在2を上映中のアップリンクHPより転載。
マヒシュマティ王国の王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の王女デーバセーナと恋に落ちる。しかし王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーバは邪悪な策略で彼の王座を奪い、バーフバリだけでなく生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。25年後、自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シブドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラデーバに戦いを挑む――。
さて、時を2016年6月某日に戻しましょう。
『バーフバリ』を拝みに今回集ったのは、成毛眞、東えりか、内藤順、麻木久仁子、新井文月、仲野徹、足立真穂、塩田春香、吉村博光、冬木糸一、峰尾健一、仲尾夏樹、アーヤ藍。…のはずが、前日になって仲野徹が体調不良で欠席することに。
すると、すでに『バーフバリ』を見ていたメンバーたちから悲鳴が…!「仲野先生が来られなくなったから、「誰が一番カッタッパに似ているかコンテスト」を中止にせざるを得ない!」と嘆くのは内藤編集長。
カッタッパとは、マヒシュマティ王国に先祖代々仕えている奴隷身分の家臣で、こんな風貌↓
(…多くは語らないでおこう…。)
さてさて、映画を爆音で楽しむために選ばれた会場は、渋谷のど真ん中にあるパセラリゾーツ。みんなほぼほぼ時間通り到着しています。バーフバリ様のためなら、万難を排して駆けつけてしまうのでしょう。
それにしても、20代の若者たちがワイワイカラオケをしにくるパセラリゾーツとHONZメンバーたちのギャップたるや…。クッションも心なしか戸惑って見えます。
部屋に到着すると、麻木久仁子がカバンをガサゴソあさりはじめます。そうそう、今回の上映会は、HONZメンバーがあまりに「バーフバリ」を絶賛していたのが気になって、麻木久仁子がDVDを購入したため、そのDVDを使って上映会をしよう!という話から始まっていたのでした。
…が、麻木久仁子がカバンから取り出したのは
赤ちゃん用の鳴り物セット。この日のために、合わせて購入してくれたそう。部屋にもともと備え付けられていた光り物もあわせて、上映開始前からハイテンションになるメンバーたち。
それもそのはず。この日集まったメンバーのうち、『バーフバリ』初見者は、麻木久仁子と私アーヤだけ。他のメンバーたちの頭の中では、すでに壮大な音楽が流れ始めていたのでしょう…。
麻木久仁子が購入したDVDはパート1のほうだったのですが、「いやぁ、やっぱり2がいいよね!」と、持参したFire(タブレット)をいそいそと接続しはじめる代表・成毛眞。すでにパート1、パート2ともに、アマゾンプライムで配信が開始されているのです!(レンタル399円、購入2500円 *2018年6月時点)これでアマゾンプライム会員なら、いつでもどこでも見られます。
…がしかし、ここで問題発生。HuluやNetflixはすぐに繋がるのに、なぜかAmazonは開かない?!
パセラのスタッフさんに手伝ってもらって、ようやく繋がり、ほっと一息。はい、では、かんぱーい!!
しかしここで再び問題発生。映像は流れるのに、音声が流れない!しかも『バーフバリ』だけが。他の洋画を試しに流すと、ちゃんと音声も流れるのになぜ?!シヴァ神が何かお怒りなのでしょうか…。
映像も音声もきちんと流れた『エクソダス』を見て「じゃあもう今日はこれを見るか!」とやけくそになる成毛眞。いやいや、待って待って!私たちにはDVDがある!! というわけで、麻木久仁子が持ってきてくれたDVDを、いざ開封〜 by 内藤順。
しかし、ここで「ちょっとまったー!」と声をあげたのが冬木糸一。「僕のパソコンでもAmazon見られるので、試してみます!」
「これでちゃんと繋がったら、今日の英雄は冬木くんだよ!」とビールを片手に声援を送る足立真穂。
この段階でまだ1を観ていない私は、「え?なんでみんなそこまで2が観たいの?」と疑問を抱いたほどの、みんなの2への執念。
この日のあとに私も1を観てみたのですが、
▼パート1:息子の話(成長過程と自分の復讐の使命を知るまで)+父の話(赤ちゃんから成人)
▼パート2:父の話(王位継承問題に飲み込まれる過程)+息子の話(復讐戦)
で、どれも作品の半分ずつを占めるような構成になっています。思いがけないところで1と2がリンクしたりもするため、できることなら間髪空けずに連続で見ることをお勧めします。…が、鑑賞後にスッキリとした気持ちになるのは、まちがいなく2のほうです。
ああ!そう、冬木糸一の試行錯誤の途中でしたね!
あ!!ついに…!
ついに……!!
繋がったー!!!
もはや上映開始前から、しかも酔っ払う前から異常なハイテンション。(*内藤編集長はアルコールを飲まないため常にシラフですが…)果たして、ここから2時間半強、エネルギーはもつのでしょうか…?!
上映開始前からシヴァ神に与えられた(?)試練がありすぎて、ここまででだいぶ字数を食ってしまいました…。次ページ以降はもっとバーフバリの中身に言及していかねば…!そして、まだご紹介していない特別キャラも登場?!