絵本『はらぺこあおむし』の作者である、エリック・カールの展覧会に行ってきました。『はらぺこあおむし』をご存知の方も多いと思いますが、あらすじを軽く。
日曜日の朝に生まれたあおむしが、月曜日にはりんごを一つ、火曜日には梨を二つ…と、一週間掛けて色々なものを食べていきます。土曜日にはさなぎになり、最後には美しい蝶へと変身します。子どもの頃に見た、鮮やかで大胆な色使いの絵と、よく工夫された仕掛けを今でも鮮明に覚えています。
今回の展覧会では、日本向けにカールからメッセージが寄せられました。彼は日本を大切に思っています。アメリカで最初に発売された『はらぺこあおむし』(1969年)を印刷、製版したのは日本の会社でした。穴を開けたり、小さなページを作る仕掛け絵本は採算が取れないとして、当時アメリカでは引き受けてくれる会社がなかったのです。日本人が彼の絵本に親しみを持つのは、こうしたことがあったからかもしれません。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。版元のみなさま、毎度ありがとうございます!