先日、Yahooが3.11の広告を出していた銀座ソニービルに行きました。ビルの竣工は1966年、設計は建築家の芦原義信氏です。設計にあたり、ニューヨークのグッゲンハイム美術館を参考に、世界初の『花びら構造』という建築様式が採用されました。また、敷地いっぱいに建設せず、交差点の角に空き地を設け、イベントスペースとして活用しています。
芦原氏は著書『街並みの美学』で都市景観の重要性を述べているように、ソニービルには袖看板がありません。袖看板があると、角度によってはビルの壁面が見えず、景観を損なうことになるんですね。
ソニービルは2017年3月末に営業終了後、取り壊しが決まっています。その後、オリンピックのある2020年までは「銀座ソニーパーク」として、新たな待ち合わせスポットとして生まれ変わる予定です。芦原氏の思想を組んだ空間になることを祈っています。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。
版元のみなさま、毎度ありがとうございます!