今年2回目を迎える「ビジネス書グランプリ」。昨年からグロービス経営大学院と本の要約サイトflierの主催で始まっておりましたが、今年から主催者の中へHONZも名を連ねることになりました。グロービス経営大学院、Forbes JAPAN、flier、HONZでの共同開催です。(※ちなみに昨年のグランプリの模様はこちら)
このアワードのコンセプトは「ビジネス書を評価するべきは、ビジネスパーソンではないのか?」というものであり、あくまでも読者目線で本を評価していく点が最大の特長です。
HONZとしては、そこへさらに「それがビジネス書かどうかを決めるのも、ビジネスパーソンでではないのか?」という疑問を投げかけ、「リベラルアーツ部門」というカテゴリーを新設してもらいました。一見ビジネスとは無関係なテーマの中にこそ、ビジネスにも通用する普遍的な価値があるのではないかと考えてのことです。
【リベラルアーツ部門】
書物名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
『生命、エネルギー、進化』 | ニック・レーン | みすず書房 |
『生物はなぜ誕生したのか』 | ピーター・ウォード ジョゼフ・カーシュヴィンク |
河出書房新社 |
『死すべき定め』 | アトゥール・ガワンデ | みすず書房 |
『サピエンス全史(上・下)』 | ユヴァル・ノア・ハラリ | 河出書房新社 |
『科学の発見』 | スティーヴン ワインバーグ | 文藝春秋 |
『最後の秘境 東京藝大』 | 二宮 敦人 | 新潮社 |
『カルチャロミクス』 | エレツ エイデン ジャン=バティースト ミシェル |
草思社 |
『謎のアジア納豆』 | 高野 秀行 | 新潮社 |
『日本酒ドラマチック』 | 山同 敦子 | 講談社 |
『錆と人間』 | ジョナサン・ウォルドマ | 築地書館 |
『<わたし>は脳に操られているのか』 | エリエザー・スタンバーグ | インターシフト |
『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』 | 管賀 江留郎 | 洋泉社 |
『身体はトラウマを記録する』 | べッセル・ヴァン・デア・コーク | 紀伊國屋書店 |
『名画読解』 | エイミー・E・ハーマン | 早川書房 |
『最古の文字なのか?』 | ジェネビーブ ボン・ペッツィンガー | 文藝春秋 |
『いま世界の哲学者が考えていること』 | 岡本 裕一朗 | ダイヤモンド社 |
『教養としての認知科学』 | 鈴木 宏昭 | 東京大学出版会 |
また今年、特に読み応えのある作品が目白押しであった「政治・経済部門」にも、HONZで紹介された書籍がずらりと並んでおり、HONZ読者の方には注目していただきたいカテゴリーになっています。
【政治・経済部門】
書物名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
『ライフ・シフト』 | リンダ グラットン アンドリュー スコット |
東洋経済新報社 |
『21世紀の不平等』 | アンソニー・B・アトキンソン | 東洋経済新報社 |
『超予測力』 | フィリップ・E・ テトロック ダン・ ガードナー |
早川書房 |
『移民の経済学』 | ベンジャミン パウエル | 東洋経済新報社 |
『国境なき医師団』 | レネー・C・フォックス | みずず書房 |
『チャーチル・ファクター』 | ボリス・ジョンソン | プレジデント社 |
『トランプ』 | ワシントン・ポスト取材班 | 文藝春秋 |
『ネット炎上の研究』 | 田中 辰雄, 山口 真一 | 勁草書房 |
『地球を売り物にする人たち』 | マッケンジー・ファンク | ダイヤモンド社 |
『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』 | スティーヴン ウィット | 早川書房 |
『パナマ文書』 | バスティアン オーバーマイヤー フレデリック オーバーマイヤー |
KADOKAWA |
『住友銀行秘史』 | 國重 惇史 | 講談社 |
『バブル 日本迷走の原点』 | 永野 健二 | 新潮社 |
『情報参謀』 | 小口 日出彦 | 講談社 |
『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』 | 鈴木 亘 | 東洋経済新報社 |
『保守主義とは何か』 | 宇野 重規 | 中央公論新社 |
『人口と日本経済』 | 吉川 洋 | 中央公論新社 |
この他にも「イノベーション部門」「マネジメント部門」「ビジネススキル部門」などのカテゴリーがあり、それぞれ興味深いラインナップになっておりますので、是非一度投票ページをご覧になっていただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
ビジネス書グランプリ概要
投票の対象は、日本国内で1年以内に刊行された書籍からHONZ、flierで好評を得た本、グロービス経営大学院教員らが推薦する本、全86冊。
多くの読書通から高評価を得た対象書籍のリストを見るだけで、今年のビジネストレンドが一望でき、あなたにとって未知の良書との出会いがあることでしょう。
ビジネス書グランプリ2017は「読者=ビジネスパーソン」の投票だけで、本を評価する企画です。<結果発表は2017年2月中旬を予定>
【対象書籍】
・2015年12月〜2016年11月に日本国内で刊行された以下5分野の書籍
(イノベーション・マネジメント・政治経済・ビジネススキル・リベラルアーツ)
・HONZとflierで好評を集めた書籍にグロービス経営大学院教員から推薦のあった書籍を加えた計86冊
【投票方法】
・5つの分野それぞれでビジネスの現場で役立つビジネス書、教養書に3票ずつ投票
・各分野の3票は分野内で自由に(1冊に3票でも、3冊に各1票でも)投票可能
・投票した全書籍の中から、最も価値のある一冊を「総合グランプリ」候補として投票
【投票期限】
2017年1月6日(金) 23:59