ふと気がつくと、朝晩には冬の気配が漂ってくるようになりました。年々、一番好きな季節である秋が、短くなってきているような気がしてなりません。秋といえば食欲の秋もそうだけど、やはり読書の秋。秋の夜長に読んでほしいビジネス書を今月もお届けします。
まずは、先月紹介した堀江貴文さんの『ゼロ』から。HONZでレビューも書きましたが、先月末に発売されてから、ものすごい勢いで売れています。この本は私の働いている店で一番売るんだ!という意気込みの元、初回の指定も日本で一番つけたはず。そして、追加も思いっきりかけているので、この本売りまくって、年内には軽々と1000冊くらいは売りたいところです。
次は、ちょうど昨日、入荷してきた新刊。瀧本哲史さんの『君に友だちはいらない』を紹介します。ゼロと並んで、今月の柱になるであろう1冊がこの本。瀧本哲史さんといえば『武器としての決断思考』と『武器としての交渉思考』が大ヒット。さらに『僕は君たちに武器を配りたい』が2012年のビジネス書大賞にも選ばれるなど、大注目の作家さんです。私個人としても、本が出たら必ず読む作家さんのひとり。
今回は「仲間づくり」=チーム・アプローチについて書かれています。表紙の『7人の侍』が仲間づくりのうえで、重要なことを象徴しているのですが、それは読んでのお楽しみ。コモディティ化を脱するための武器としてチームアプローチ。これは必見ですね。2013年必読のビジネス書になることは間違いないでしょう。これもはじめからおもいっきり展開して、おもいっきり売っていきます。なお、ほぼ同時期に『僕は君たちに武器を配りたい(エッセンシャル版)』というものが、文庫で発売になるので、前作を読んでない方はこちらも一緒に読むとよいかもしれません。本を読んでたくさんの武器を手に入れようじゃありませんか。
次は大ヒットしたムックが書籍化されるので紹介します。2011年に発売されて以来、超ロングセラーで私の働いている店だけでも軽々1000冊は売った『ビジネスプロフェッショナルの教科書』が書籍化。この本1冊でビジネスに必要なフレームワークがほぼすべて手に入るというお得な1冊。フレームワークの説明もとてもわかりやすくて、さらにフレームワークをより詳しく知るための本まで紹介されているので、ビジネスの入門書としても最適な1冊だと思います。これは買いですよ。買い!
最後は、上阪徹さんの『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』を紹介。たくさんの経営者の著作を書いているライターの上阪徹さんが自分の仕事のやり方や、ブックライターという仕事についてを書いた本です。ブックライターというのは上阪徹さんが新しくつくりだした新しい職業の名称。よくゴーストライターといわれるのだけど、ゴーストではないからという理由でそう読んでいるそうです。
みなさんは経営者の著作のほとんどが、ライターが著者にインタビューをして書いたものだって知ってました?意外と本人が書いていると思っている人が多いのではないでしょうか?もちろん自分で書く経営者の方もいますが、本業が忙しい経営者の方の著作というのは、本人が書いている時間がない。またそのの文章がうまいとは限らない。なのでライターの方が書いている事が多いのです。そういった出版の裏事情?もわかるので、とてもおもしろい本だと思います。
ワンモアシング。ビジネスとはまったく関係ない番外編。完全に自分の趣味全開だけど、どうしても紹介したい本があるのでそれを紹介します。本当はこれ朝会で紹介すべきなんですけど……。価格が価格なだけにまだ入手できてません。
5000年以上にわたるファッションの変遷を、写真・図版を駆使して魅力的に紹介する世界初のヴィジュアル大図鑑!ってことで、ファッションが大好きな私としては、家に1冊置いておきたい本です。ファッションの変遷というのはとてもおもしろいもので、中世ではコルセットやバッスルといったものを使って、体の形を変えて服を着ていました。
これはウエストが細いほうが美しい。おしりが大きいほうが美しい。といった観念が世界を支配していたからなのですが、そういった時代のファッションが、モードやクチュールの世界では、現代風のアレンジを加えてコレクションにでてくることがあります。そういうものを観るときに、そのリソースがわかるとよりファッションというのはおもしろくなるのですよね。この図鑑があればそういったこともよりわかるようになるはず。ただ眺めているだけでも幸せな気分に浸れる1冊だと思います。リソースといえばこちらもどうぞ。
それではまた来月!