誰だって大なり小なり漢字にまつわる恥ずかしいエピソードがあるはず。「出汁巻き卵」を「だしじるまきたまご」と居酒屋で得意気に注文したり、日本の将来を議論しているにも関わらず野党を「のとう」と真顔で言ってしまったりする場合などがこれにあたります。誰が言ったかは想像にまかせますが、場に居合わせた人は指摘するにもできず、さぞかし困ったことかと思います。このように、漢字を知らないことは時に周囲の人にざわざわとした波紋を巻き起こします。それだけ漢字は私たちの暮らしにとって身近であり、必要不可欠のものであります。
そうはいっても、一朝一夕に学べないのが漢字の奥深いところ。手前味噌ながら自信を持っておすすめできるのが6月2日に創刊した『みんなの漢字』です。これ一冊あれば家族みんなでわいわいと楽しみながら漢字を学べます。漢字にまつわる特集から興味の幅を広げるもよし、最新家電やギフト券などの豪華賞品を目当てに懸賞漢字パズルを解くもよし、パズルと漢字の成り立ちやうんちくの合わさった新しいタイプの雑誌に仕上がりました。
巻頭特集「日本全国難読駅名マップ」では、東日本の鉄道路線にある難読駅を解説。旅先で見た面白い駅名は妙に記憶に残るものです。個人的に忘れられないのが山形県にある「面白山高原(おもしろやまこうげん)駅」。冬に降り立ち、面白いどころか寒さに震えたことを覚えています。では「愛子」「飯給」「笑内」……これらの漢字は読めますか? 気になる答えは本誌にて! ほかにも、やくみつる先生による四コマ漫画「ド漢と一発」や「相撲字」など楽しい企画が盛り沢山。東大漢字書き取りの攻略法を東進ハイスクールの「今でしょ!」林修先生が伝授します!
正直、漢字を学ぶきっかけは歌舞伎や相撲などでもいいと思うんです。ただね、言わせてください。これだけ内容が詰まって500円でお釣りがくるなんて………これはもう、買うのは今でしょ!
朝日新聞出版 小倉宏弥
*「編集者の自腹ワンコイン広告」は各版元の編集者が自腹で500円を払って、自分が担当した本を紹介する「広告」コーナーです。