1月の今月読む本 その2

2013年1月12日 印刷向け表示
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HONZの朝会では、紹介する本のamazonリンクをスクリーンに映して、みんなでデータを読む。著者、出版社、順位、などを見た後に、けっこう気になるのは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 というところ。マニア揃いのHONZメンバーより、もっとマニアな人もいるだろう、その人が買っている本ってどんななの?

今回、それで騒然としたのはこの本。

ニグロと疲れないでセックスする方法

作者:ダニー・ラフェリエール
出版社:藤原書店
発売日:2012-12-19
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えっ、ニグロって使っていいの?藤原書店から出てるよ、ノンフィクションなの、どうやって?と次々リンクを開いていく。結果は小説だったのだが、『ハイチ震災日記』の著者のデビュー作だった。HONZには書けないけど、私は読むことにした。

さて、いろいろ忙しいビジネスマンたち。朝会に参加するのも一苦労である。断腸の思いで欠席(?)のメンバーのオススメは以下の通り。

とにかく出張続きの久保洋介。会社では期待されている人材なんだろうなあ。

飛ぶ力学

作者:加藤 寛一郎
出版社:東京大学出版会
発売日:2012-12-19
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焼肉の文化史 焼肉・ホルモン・内臓食の俗説と真実 (明石選書)

作者:佐々木 道雄
出版社:明石書店
発売日:2012-11-28
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自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言

作者:上野正彦
出版社:カンゼン
発売日:2012-12-07
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参加していたら『フェリックス・ロハティン自伝』がカブっていたそうだ。

いつも期待を裏切らない栗下直也。朝いちばんに読むレビューじゃないよね。

のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか

作者:フランク・ローズ
出版社:フィルムアート社
発売日:2012-12-25
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男の壁 ED患者1130万人時代を生きる

作者:工藤 美代子
出版社:幻冬舎
発売日:2012-11-22
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男の人ってたいへん。

スニーカー文化論

作者:川村 由仁夜
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2012-12-26
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「おいおい、クリさんがスニーカーなんて履くのかよ!」という声。履くでしょ?

栗下とはベクトルは全く逆方向で、男の矜持の見せ方を模索する鰐部祥平本人のコメントも真面目だわ。

世界の特殊部隊作戦史1970-2011

作者:ナイジェル カウソーン
出版社:原書房
発売日:2012-12-07
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主に米英の特殊部隊が1970年から2011年までにおこなった、様々な作戦を紹介しています。SASやデルタホースなどイギリスとアメリカの戦術思想の違いなどもわかり興味深く読みました。

毅然たる孤独: 石原完爾の肖像

作者:野村 乙二朗
出版社:同成社
発売日:2012-11-08
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石原莞爾の生涯に迫った作品。最近、石原莞爾にハマっております。二十歳くらいのときに読んだ『世界最終戦争論』の意味や時代背景が少しわかるようになってきました。

地図をつくった男たち: 明治の地図の物語

作者:山岡 光治
出版社:原書房
発売日:2012-12-20
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明治以前まで近代的な地図がほとんど存在しなかった日本で、近代的な地図をつくるという偉業に挑んだ人々のエピソード。明治の近代化を地図という視点から見るというのは考えたことがなく興味深いです。

いろいろ考えた末、一度はきちんと就職する、と決めた井上卓磨

武士に「もの言う」百姓たち: 裁判でよむ江戸時代

作者:渡辺 尚志
出版社:草思社
発売日:2012-12-14
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先日、土屋が紹介した『一揆の原理』でも書かれていたが、百姓たちの立場って思っていたほど弱くないらしい。

さてここからはおまけの一冊。気負いがない分、こっちのほうが面白い選書だったりする。

内藤順

考古学者は名探偵―分類が謎を解く

作者:山本 忠尚
出版社:論創社
発売日:2012-12
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田中大輔

[図解] 電車通勤の作法 (メディアファクトリー新書)

作者:田中一郎
出版社:メディアファクトリー
発売日:2012-12-28
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東えりか

女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

作者:常見 藤代
出版社:集英社
発売日:2012-12-14
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高村和久

地獄百景 (ベスト新書)

作者:
出版社:ベストセラーズ
発売日:2012-11-09
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成毛眞

新井文月

ウェブでの<伝わる>文章の書き方 (講談社現代新書)” title=”ウェブでの<伝わる>文章の書き方 (講談社現代新書)”></a></p>
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作者:岡本 真
出版社:講談社
発売日:2012-12-18
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「いまさら?」との問いに「ウェブで読みやすい文章って紙の本になると読みにくいんですよね」との答え。そうだよね。

土屋敦

飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの

作者:江 弘毅
出版社:ミシマ社
発売日:2012-12-14
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山本尚毅

村上浩

戦争と飢餓

作者:リジー コリンガム
出版社:河出書房新社
発売日:2012-12-12
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鈴木葉月

空飛ぶ納豆菌 黄砂に乗る微生物たち (PHPサイエンス・ワールド新書)

作者:岩坂泰信
出版社:PHP研究所
発売日:2012-11-17
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刀根明日香

呑めば、都: 居酒屋の東京

作者:マイク モラスキー
出版社:筑摩書房
発売日:2012-10-24
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仲野徹

ぼくらが愛した「カーネーション」

作者:宮沢 章夫
出版社:高文研
発売日:2012-12-08
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足立真穂

愛の山田うどん ---廻ってくれ、俺の頭上で!!

作者:北尾 トロ
出版社:河出書房新社
発売日:2012-11-21
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深津晋一郎

ベルリンの壁―ドイツ分断の歴史

作者:エトガー ヴォルフルム
出版社:洛北出版
発売日:2012-12
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井上卓磨

カラスの教科書

作者:松原 始
出版社:雷鳥社
発売日:2012-12-19
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鰐部祥平

消えた将校たち―― カチンの森虐殺事件

作者:J.K.ザヴォドニー
出版社:みすず書房
発売日:2012-12-19
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以上、今月紹介した本も面白そうなものばかり。休み明けのお金がない時にすみません。

『ノンフィクションはこれを読め!』に引き続き、もうすぐ成毛眞『面白い本』(岩波新書)が発売されます。この本は、ここ20年ぐらいに出た本当に面白いノンフィクションを100冊、成毛が厳選したものです。この出版を記念して2月2日にジュンク堂大阪本店でトークショウを行います。成毛を筆頭に私と土屋、そして仲野がHONZと面白い本の話で盛り上がる予定です。詳しくはこちら

また2月6日の朝会も公開で行う予定です。詳細は後日お伝えします。

HONZメンバーは自分たちが一番楽しんでいます。みなさんも「こんな本が世の中にあるのか!」と一緒に驚き一緒に楽しんでください。

本年もどうぞよろしくおねがいします。

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!