HONZの朝会では、紹介する本のamazonリンクをスクリーンに映して、みんなでデータを読む。著者、出版社、順位、などを見た後に、けっこう気になるのは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 というところ。マニア揃いのHONZメンバーより、もっとマニアな人もいるだろう、その人が買っている本ってどんななの?
今回、それで騒然としたのはこの本。
えっ、ニグロって使っていいの?藤原書店から出てるよ、ノンフィクションなの、どうやって?と次々リンクを開いていく。結果は小説だったのだが、『ハイチ震災日記』の著者のデビュー作だった。HONZには書けないけど、私は読むことにした。
さて、いろいろ忙しいビジネスマンたち。朝会に参加するのも一苦労である。断腸の思いで欠席(?)のメンバーのオススメは以下の通り。
とにかく出張続きの久保洋介。会社では期待されている人材なんだろうなあ。
参加していたら『フェリックス・ロハティン自伝』がカブっていたそうだ。
いつも期待を裏切らない栗下直也。朝いちばんに読むレビューじゃないよね。
男の人ってたいへん。
「おいおい、クリさんがスニーカーなんて履くのかよ!」という声。履くでしょ?
栗下とはベクトルは全く逆方向で、男の矜持の見せ方を模索する鰐部祥平本人のコメントも真面目だわ。
主に米英の特殊部隊が1970年から2011年までにおこなった、様々な作戦を紹介しています。SASやデルタホースなどイギリスとアメリカの戦術思想の違いなどもわかり興味深く読みました。
石原莞爾の生涯に迫った作品。最近、石原莞爾にハマっております。二十歳くらいのときに読んだ『世界最終戦争論』の意味や時代背景が少しわかるようになってきました。
明治以前まで近代的な地図がほとんど存在しなかった日本で、近代的な地図をつくるという偉業に挑んだ人々のエピソード。明治の近代化を地図という視点から見るというのは考えたことがなく興味深いです。
いろいろ考えた末、一度はきちんと就職する、と決めた井上卓磨
先日、土屋が紹介した『一揆の原理』でも書かれていたが、百姓たちの立場って思っていたほど弱くないらしい。
さてここからはおまけの一冊。気負いがない分、こっちのほうが面白い選書だったりする。
内藤順
田中大輔
東えりか
高村和久
成毛眞
新井文月
「いまさら?」との問いに「ウェブで読みやすい文章って紙の本になると読みにくいんですよね」との答え。そうだよね。
土屋敦
山本尚毅
村上浩
鈴木葉月
刀根明日香
仲野徹
足立真穂
深津晋一郎
井上卓磨
鰐部祥平
以上、今月紹介した本も面白そうなものばかり。休み明けのお金がない時にすみません。
『ノンフィクションはこれを読め!』に引き続き、もうすぐ成毛眞『面白い本』(岩波新書)が発売されます。この本は、ここ20年ぐらいに出た本当に面白いノンフィクションを100冊、成毛が厳選したものです。この出版を記念して2月2日にジュンク堂大阪本店でトークショウを行います。成毛を筆頭に私と土屋、そして仲野がHONZと面白い本の話で盛り上がる予定です。詳しくはこちら
また2月6日の朝会も公開で行う予定です。詳細は後日お伝えします。
HONZメンバーは自分たちが一番楽しんでいます。みなさんも「こんな本が世の中にあるのか!」と一緒に驚き一緒に楽しんでください。
本年もどうぞよろしくおねがいします。