今年も明けて、はや11日。今日は鏡開きの日でもあります。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。HONZはいよいよ2年目を迎えます。
なお一層のご愛読とご声援を賜りますようお願い申し上げます。
というわけで今年第1回目の定例会です。今回から学生メンバーも参加予定でしたが、学業優先が決まりなため、井上宅磨と塚越啓樹は不参加。他のメンバーももちろん仕事が優先なので高村和久、麻木久仁子もお休み。濱崎誉史朗は編集業務多忙のため、しばらくは参加できないとの連絡が!ただしコラムは継続して書いてもらうのでファンのみなさんはご安心ください。
というわけで、年頭第1回目なちょっとさびしい滑り出しとなった。とはいうものの、年末年始は出版点数も多くそれぞれがかなりの本を抱えている。
年始の挨拶のあと、まずは代表の成毛眞から。ただし「ちょい読み」を始めてから、誰がどの本を紹介したかさっぱりわからなくなっているという。実際今日の本も、ほとんど誰かの紹介済み。新年1発目の課題は「HONZで取り上げた本をどう整理するか」ということになりそうだ。
HONZの強力なサポーター、大阪大学の仲野先生の著書。かねがね成毛も思っている「日本にはポピュラーサイエンスのいい本がない」という嘆き。東京にお越しの折には、ぜひ一献傾けたいものだ。
だいたい3代目が店をつぶしたり、犯罪者になったりしがちである。
アジア・アフリカ言語文化研究所が出している雑誌。民族学に興味のある人はぜひ。
最近つまんない本ばっかなんですよ、と嘆く山本尚毅。マイブームはイギリスらしい。
医療訴訟が起こった場合の医者側の対処の仕方を指導する本。たいへんだものなあ。
これも興味深い復刊本。縄文時代からされていた農耕について。
『突撃!ロンドンで家を買う』の井形慶子さんの本。去年はフランスに興味があったのだそうだが、今はイギリス。忙しそうなので憧れもあるのかな。
年末に読もうと思っていた本を忘年会のときにすべて成毛宅に忘れていった村上浩。
彼も昨年からイギリス熱が続いている。理由を尋ねると「イギリスの会社に転職したから」ってなるほどね。これは英国版「家政婦のミタ」みたいなもんらしい(ちがうか?)
高校生でもわかるという入門書だそうだが、ちょっとのぞくと頭が痛くなりそう。
ざっくりとしたタイトルだなあ。でもどうやらそういうざっくりとした本らしい。紀元前から近代日本までの「工学」が網羅されているとか。ものづくりに興味を持つ村上らしい。
被災地の支援に行ってきたという新井文月
暮らしの手帳に連載していたのは知っていたがまとまったのね。NHKのピタゴラスイッチなどで有名な著者。
日経新聞の日曜版に長く連載されていたのを私は愛読していた。昭和の文壇史の生き字引。
新井たちの世代のサッカーのスーパーヒーローといえば三浦知良。彼に宛てて送られた手紙を中心に作られている。
「ちょい読み」でも大活躍だけど、少しは残しておいてと切にお願いしたい内藤順。
これは成毛も持ってきていた。ゴジラ音楽といえば伊福部達、しかしそれはアイヌ音楽にルーツがあったという。
街路樹がプラスチックの木だったらあなたは許せるか、というコピーは魅力的だが、今回、ある意味一番メンバーの話題になった本。内容はともかく値段が高い。実は私も恐れをなして止めた本。この定例会では、この本より値段が高いか安いかで価値観が問われた。
言わずと知れた佐野眞一の孫正義伝。週刊ポストに連載中に所々読んでいたが、さすがだと思う。
今年はどんな本を紹介してくれるのか、とても楽しみな栗下直也
とても有名なすし屋さんの本だが、今回の震災後の話が興味深い。
「子どもがランドセルを置いて行方不明になる」という都市伝説のような話だが相当深刻な内容だ。メンバーの誰もノーチェックの本は珍しいのでみんな驚く。
最近の事情はどうなっているのか、興味があるそうだ。
ここで成毛の薀蓄ひとつ。「組み換え」と書くのは官公庁。「組換え」と書くのは一般企業。この書き方で官に近いか民に近いかがわかるのだそうだ。
毎年新年はじめの10日間は嫁として過ごすため、ほとんど活字を読んでいない東 えりか
猪瀬直樹の三島評伝『ペルソナ』に登場する三島の恋人X嬢。著者はその人を知る一人である、と興味をそそられて手に取ったが、この著者が最近のオネエ番組によく登場する人と一致したときの驚きったら!
数十年にわたって毛沢東の汚れ役であった「悪の天才」康生の評伝。中国の「抑制と管理のシステム」を構築した人でもある。私は田畑暁生の翻訳が好き。
戊辰戦争からサンフランシスコ平和条約まで、幕末から昭和までの新聞や雑誌に書かれた風刺漫画から当時の一般大衆の思いを見る。
自宅の山梨からはるばる登場、ちょっと遅刻の土屋敦。最近丸刈りになって修行僧のようにみえる。
思わず「動物?食べ物?」と聞いてしまったが、これは食べ物のほう。残念ながらおいしいと思ったことが少ない食物でもある。
陽だまりで幸せに昼寝しているネコをみて、生まれ変わったらネコになりたいと思ったことは何度かある。
自分の体を触りながら(人のでもいいけど)絵の描き方を学ぶ本。美大出身の新井から「彫刻をやると絵が上手くなるんですよ、骨格がわかりますから」とアドバイス。
正月はオーストラリアから一時帰省していたらしい久保洋介
満を持して登場させた本。かの地のNHKのような放送局が作ったドキュメンタリをまとめたもの。イギリスの情報を以下に早く受け取るか、その努力が刻まれている。
今年の久保のテーマはロマン。宇宙もいいが、地底を掘り返し地球史に目を向けたいとの決意。
最近注目している角川文庫のスポーツノンフィクション復刻版。バッティング投手の努力と奮闘。
年末、大力作だったクラッシック音楽と本のレビューに3日間かけたという鈴木葉月
お母様が2時間ドラマ好きで、一緒に見ているうちに警察の情報に詳しくなってしまったのだそうだが、本当はどうなのだろうと読み出したそうだ。
買ったばかりでビニールも外していない大判の高価な本。しかし鈴木に言わせれば「プラスチックの木」に比べれば~(笑)とのこと。著名なカメラマンの作品を解題してくれる。
年末の苦労から、きちんと勉強をしなおそうと心に決めたそうだ。チャールズ・ローゼンのような本を読むと、顔つきさえ高貴になってくるよね、と微笑む成毛と土屋。犯罪ものを読むときは、残忍な顔つきになってるんだろうか??
さて、心ならずも欠席になってしまったメンバーの「オススメ本」もある。
高村和久
麻木久仁子の分は本人の推薦文と一緒にどうぞ。
本と美味いものに囲まれた日々。エッセイです。楽しそう。宇野鴻一郎を熱く語るとこなんか、面白い!
まだ読んでないんですが、まあ最近、このあたりに結構強く関心持ってまして。
ブラタモリ新シリーズも楽しみに観ている。お供に。
というわけでその1はこのへんで。後半の隠し玉と学生メンバーのオススメ本は第2弾で発表します。多分土曜日の夕方ぐらいにUP。新年会シーズンを乗り越えた頃に、ゆっくりお読みください。