明日はエイプリルフールですね。4月1日をフランスでは「ポワソン・ダヴリル(Poisson d’avril) 4月の魚」と言います。紙に描いた魚の絵を、仲間の背中に気づかれないように貼り、後ろからみんなで「ポワソン・ダヴリル!」とはやし立てる風習があるんです。また、パティスリーのショーウィンドウも魚のチョコレートやタルトで満ち溢れます。
由来は諸説あるのですが、ルイ13世の治世下、ロレーヌ公は妻と一緒にナンシーの城に監禁されていました。ある日、ロレーヌ公は脱走を企て、川を泳いで追っ手から逃れます。追っ手たちは彼らを捕らえようとしますが、ロレーヌ公に同情的だった、近隣の農夫がこう言いました。「あれが人だって?あんなに上手に泳ぐのは魚に決まっているじゃないか」と。こうしてロレーヌ公は逃亡に成功し、この日がまさに4月1日だったそうです。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。版元のみなさま、毎度ありがとうございます!