HONZが始まって5年が経とうとしている。メンバーも20人以上となり、地方在住者も増えた。結婚し、子どもが生まれ、生活形態が変わり、転勤や転職もある。でも本に対する異常な愛情だけはどこにいても変わらない。
朝会に出席できなかったメンバーからも今月読む本が送られてきている。Part.3は彼ら自身の推薦の弁とともに紹介しよう。
◆パパ業最優先の新井文月。ダンス講師も再開したとか。
最近、面白い本が多いパイインターナショナルシリーズ。作家の数が増えてました。万物への知の探求と制作の自由を求め続けた生き方に迫る。若冲同様、入門用としてよさそうなので購入。
頭をふったり、しっぽを立てたり、意外にも感情を表す動作が沢山あるので面白いです。イラストもカワユスなので購入しました。
これ特にネタ本でなく、実用書として購入してます。まじ弁当つくるの大変です。あとファンタジー系のキャラ弁当本とかもあれば買うのにと最近思う今日この頃でした。
◆ダンディーなパパに変貌を遂げつつある鰐部祥平。
民間軍事会社を否定的に描いた作品を何冊か読んできました。どの本も至極納得できると思っていましたが、本書はそれらとは逆に民間軍事会社を肯定的な視点で描いた作品のようです。国際社会から見放された紛争では、傭兵たちこそが紛争拡大を防ぐ抑止力になっているという現実があるようです。
言わずと知れた古代ローマの哲学者にして政治家のセネカですが、彼は自らが説いた思想のように生きる事ができませんでした。政治家としての現実と哲学者としての理想の狭間で揺れ動いた人間セネカの伝記です。確かに誰しも、各ありたいという理想と現実に悩むものです。古代の賢人の人間臭さをどのように描いているのか?読むのが楽しみな一冊です。
本書は説明不要でしょう。一時期様々なメディアでも話題になった事件です。しかし、実は私、この事件に全く関心がなく、ほとんど内容を理解していません。翻訳本が出たのを機に読んでみようと思い購入しました。
◆息子たちのヤンチャに手を焼くママ、野坂美帆
ちょうど焼肉食べたいなあと思っていたら目に飛び込んできて。でも叙々苑行ったことありません。
戦後の新聞投稿をまとめたもの。婦人向け投稿欄の中には、リアルで素直な心の動きがある。
日本古代からの髪結いの技法を解説した本。文化史的な読み物としても面白い実務書。黒髪美しい。
◆「クボちゃん、いまどこかな?」が合言葉になったサラリーマン、久保洋介
敵対するイランでなぜ米軍の軍用機が使えていたのか、制裁を受けている間はどうやって機体を整備・改造してたのかなど興味津々。歴史によくあるパラドックスは面白そう。
著者は、京大で博士号をとって、今は早稲田大系列の高校の教師をしている35歳。リーダーが現れた背景を詳しく書いてるようで期待大。
「宇宙からレーザーを照射して雲を白くする」「火山を人工的に噴火させる」「二酸化炭素を集める人工樹を植える」などなどSFのような奇抜なアイデア目白押し!スケールがでかい&奇抜で頭の体操になりそう。
このあたりでタイムアップとなりました。どうしても紹介したいというおまけをさいごに3冊だけ紹介します。
仲野徹のカバンから最後に出てきた本。大正から昭和にかけて活躍し、最後の幇間と言われた著者がヨイショのしかたから接客術、遊びの極意、珍芸裏芸までを綴った抱腹絶倒の自伝エッセイ。
外れのない著者と麻木久仁子。HONZ内読書率、超高し!吹き出すので。電車の中とか人前では読まないこと。変な人だと思われます。
震災関連本のブックガイドを作っている時に見つけた本。私に小さな子供がいたら、ぜったいに避難していたと思う。
現在、学生メンバーを選考中。近々、合格発表があると思うので、お楽しみに。
HONZ設立5周年を記念して、しばらくぶりの公開イベントをする予定です。7月か8月か、詳細はしばしお待ちください。
HONZメンバーが読む気になっている新刊本、どどーんと75冊をご紹介しました。それにしても魅力的な本ばかり。どうか、みなさま。HONZのお取り扱いにはご注意くださいませ!