半年ぶりに帰ってきた! 5月の今月読む本 Part.2

2016年5月16日 印刷向け表示
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さて、前半が終わったところで内藤編集長から「このままでいくと200分かかっちゃいますよ~」と冷静な指摘をもらい、少しスピードアップを図る。しかし、まだまだ伏兵はいっぱい隠れていたのだ。

◆何やら大きな封筒を出した塩田春香。期待どおりの本を出す。

カッコウの托卵: 進化論的だましのテクニック

作者:ニック・デイヴィス 翻訳:中村 浩志
出版社:地人書館
発売日:2016-04-15
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 悪魔の鳥、カッコー。この段階で仲野徹がすでにレビューを書いていた。写真を検索していたら「え、英語でもカッコー(Cuckoo)っていうの?」と成毛が驚いていた。

みつばち高校生 富士見高校養蜂部物語

作者:森山あみ
出版社:サンクチュアリ出版
発売日:2016-01-15
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塩田のご両親が趣味で養蜂を始めるという。えーっとみんなが驚いたら「いや、僕もやろうかと…」と成毛まで言い出すのでまたびっくり。なかなか大変なのだけど、とてもかわいいみたいなのだ、ミツバチって。

昆虫の体重測定 (月刊たくさんのふしぎ2016年4月号)

作者:吉谷昭憲
出版社:福音館書店
発売日:2016-03-03

塩田が出してきたのは、雑誌「かがくのとも」の最新号『うんちみたいなむしがいた』だったのだが、定期購読雑誌なので普通では買えない。というわけで、もう一冊のこちらのほうを。そういえば、クマムシはどうやって体重を量るのか、堀川クマムシ博士に聞いてみたら、高価な精密機械を使うのだそうだ。ふーん。

◆アメリカ大統領選から目が離せないという佐藤瑛人

ヒラリー・クリントン―本当の彼女

作者:カレン ブルーメンタール 翻訳:杉本 詠美
出版社:汐文社
発売日:2016-03
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どうなるのかしらね、大統領選挙。なんてがやがや話していたら「僕も1冊、ヒラリーの本を訳しているよ」と成毛が言い出した。あれ、本当だ。

大統領への道-ヒラリー・ロダム・クリントンの野望

作者:ドン・ヴァン・ナッタ・ジュニア 翻訳:成毛眞
出版社:バジリコ
発売日:2008-01-26
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「8年前、大統領になるとおもったんだよね」とのこと。

チャーチル・ファクター   たった一人で歴史と世界を変える力

作者:ボリス・ジョンソン 翻訳:小林恭子
出版社:プレジデント社
発売日:2016-03-30
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毎年、本当にチャーチルの本はたくさん出ている。それだけ魅力的な政治家だったのだろう。生家はパレスみたいな広さだったそうな。

地中生命の驚異 -秘められた自然誌-

作者:デヴィッド・W・ウォルフ 翻訳:長野敬
出版社:青土社
発売日:2016-03-25
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地中の微生物に関するロングセラーのこの本、新装版が発売されていた。

◆興味深いレビューを、着々と書き上げてくる冬木糸一

右脳と左脳を見つけた男 - 認知神経科学の父、脳と人生を語る -

作者:マイケル・S・ガザニガ 翻訳:小野木明恵
出版社:青土社
発売日:2016-03-25
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いまでは占いやら性格判断にまで使われる右脳と左脳。でも発見からの歴史はあまり知られていなかった。面白そうな本だ。 

ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション)

作者:マイケル・ピュエット 翻訳:熊谷淳子
出版社:早川書房
発売日:2016-04-22
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HONZでも「解説から読む本」で紹介した。とても売れているようで、書店でも平台展開している。欧米人からみた東洋哲学ってどんなものだろう?

働くことの哲学

作者:ラース スヴェンセン 翻訳:小須田 健
出版社:紀伊國屋書店
発売日:2016-04-07
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おお、ここにも國分先生の推薦文が!働くことの意義や目的を説いた本。新社会人にはいいかもしれない。

◆用意した本が悉くカブってしまったらしい足立真穂。 

漂流怪人・きだみのる

作者:嵐山 光三郎
出版社:小学館
発売日:2016-02-16
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きだみのる、と言っても今は覚えている人も少ないだろう。『気違い部落周游紀行』 が大ベストセラーとなった奇人学者だ。若き嵐山光三郎がきだと旅した日々を回顧する。私も読んだが、ものすごく面白いです。 

タイポさんぽ改: 路上の文字観察

作者:藤本 健太郎
出版社:誠文堂新光社
発売日:2016-04-08
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活字好き編集者としては外せない本。なんでこんな字にしたんだろう?と思わす笑ってしまうような看板の数々。

黄色いマンション 黒い猫【特典付き】 (Switch library)

作者:小泉今日子
出版社:スイッチパブリッシング
発売日:2016-04-15
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小泉今日子に書評をかかせることを思いついた編集者は、本当にえらいと思う。独特な感性と不思議な視点で、彼女の書評から面白さを知った本がたくさんある。

◆メディアでも大きく注目され始めている柴藤亮介の仕事。すごく楽しみだ。

FinTech 2.0ー金融とITの関係がビジネスを変える

作者:楠 真
出版社:中央経済社
発売日:2016-03-30
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ビットコインとかロボアドバイザーとか、もうまったくわかりません。いざとなったら柴藤に聞こう…。

ぼくらがクラウドファンディングを使う理由 12プロジェクトの舞台裏

作者:山本 純子・佐々木 周作
出版社:学芸出版社
発売日:2016-05-01
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とても身近になってきたクラウドファンディング。私もいくつかに参加したことがあるが、お金を出すことで応援の身が入る。ファンを増やすという意味でも新しい形態だ。

「文系学部廃止」の衝撃 (集英社新書)

作者:吉見 俊哉
出版社:集英社
発売日:2016-02-17
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文系だけにとどまらず、日本の大学はどうなってしまうのか、きちんと考えたい。

◆独特な選本で注目している吉村博光は本の仕掛け人。 

絶望手帖

作者:
出版社:青幻舎
発売日:2016-04-01
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本人曰く、絶望が趣味で、絶望の名人だそうだ。息子さんまで絶望の仕方が板についているらしい。世の中の絶望の言葉を集めた一冊。最後の1ページに希望が隠れていたりして…。

東京β: 更新され続ける都市の物語 (単行本)

作者:速水 健朗
出版社:筑摩書房
発売日:2016-04-26
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速水健朗が書いた近未来のフィクションらしい。彼にはどんな東京が見えているのだろう。

谷崎潤一郎文学の着物を見る: 耽美・華麗・悪魔主義 (らんぷの本)

作者:大野 らふ
出版社:河出書房新社
発売日:2016-03-29
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大正から昭和の初めの着物の美しさは、実際に目にすると本当に驚く。いま展覧会もやっているのでぜひ。文京区の弥生美術館で6月26日まで。

◆文楽、歌舞伎、落語と古典芸能づいている東えりか

金太郎の母を探ねて 母子をめぐる日本のカタリ (講談社選書メチエ)

作者:西川 照子
出版社:講談社
発売日:2016-04-12
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坂田金時がモデルと言われている金太郎だが、その母は妖怪・山姥だったことは知られていない。日本の民話での母親を研究した一冊。

1982

作者:佐藤 喬
出版社:宝島社
発売日:2016-04-20
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「少年A」、「ネオむぎ茶」、加藤智大、片山祐輔など時代を象徴する犯罪者はみな同い年。同い年の著者がその背景をさぐる。ちなみにHONZでは村上浩がそうだった。

生き抜け、その日のために ―長崎の被差別部落とキリシタン―

作者:高山 文彦
出版社:解放出版社
発売日:2016-04-22
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被差別民の歴史について、高山文彦の本は欠かせない。今回は長崎の原爆とキリシタン。体力のあるときに読みます…。

◆現在5冊を同時執筆中という鉄人・成毛眞

FASHION TRIBES  ―GLOBAL STREET STYLE

作者:ダニエーレ・タマーニ
出版社:青幻舎
発売日:2016-05-02
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サプールが大人気になっているが、実は世界中におしゃれさんはたくさんいた。貧しいながら洋服に全財産をかける人たちを活写した写真集。これはかっこいい!

ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

作者:大西 康之
出版社:新潮社
発売日:2016-05-18
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近々、成毛のレビューが読めるはず。シャープの技術トップとして半導体の開発競争を仕掛け続け、日本を世界のエレクトロニクス産業の先頭へ導いた男の評伝。

ダ・ヴィンチの右脳と左脳を科学する

作者:レナード・シュレイン 翻訳:日向 やよい
出版社:ブックマン社
発売日:2016-04-08
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もう一冊、脳の本。ダ・ヴィンチも毎年のように本が出る。それだけ魅力的で謎が多い人物なんだろう。天才は凡人には図りきれないのだろうなあ。

◆最後に「併せて読まれたこの一冊」の古幡瑞穂が「注目されてもおかしくないけど、注目されてない本」を3冊。

山口組と戦国大名

作者:横山 茂彦
出版社:サイゾー
発売日:2016-04-07
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「 幕藩体制の崩壊は暴力団衰退の兆しなのか?!」ってもう意味が解らんww

焼き肉を食べる前に。 ―絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた― (エルくらぶ)

作者:中川 洋典
出版社:解放出版社
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焼き肉好きは多いけど、どれほど肉のこと知ってますか?という絵本。いや、なかなか。

地方自治のなかで消防団は非常に重要な力である。震災の時の活躍など、もっと注目されてもいい。消防団の大会で司会を務めたことのある、麻木久仁子が熱く語った!

地方在住や家庭の事情で欠席した人たちは次回Part.3にて。今これを書いていても、ぽちった本が3冊あった。いやはや、身内ながら危ないサイトだHONZって…。

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!