今週はノーベル賞発表などの大型ニュースもあり、日本中が沸いた一週間となりました。
なかでもHONZが色めき立ったのは、大村智先生の受賞です。なんと3年以上も前に『大村智 2億人を病魔から守った化学者』の書評が出ていたのです。当時、「誰や? このオッサン(書いている方も、書かれている方も)」と思ったことを、心の底からお詫びしたいと思います。
「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナーが、もっともノーベル賞に近づいた瞬間を、SOLD OUTになった書籍とともに見ていきましょう。
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3年以上前に書かれた仲野徹のHONZデビュー作が、驚異のランキング・ブースト。飛ぶように拡散し、秒速でSOLD OUTです。そして、受賞直後の状況を伝える仲野徹の実況ぶりからも目が離せませんでした。
祝!大村智先生! いちはやく伝記をレビューしたのは私です。ベストセラー間違いなしやね。 http://t.co/69u8Pj9MnZ
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 5
→すでにこの時点で、受賞者本人よりもハイテンション。
読み返したら、けっこう失礼なレビューやなぁ。名刺もらったことあるから、明日探そう。 http://t.co/69u8Pj9MnZ
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 5
→だいぶ前に書いたレビューだけに、少し不安になるものの…
はっきり言うてNHKのニュース解説より、私のレビューの方が、正確だしはるかにおもろいな。 『大村智 2億人を病魔から守った化学者』 http://t.co/69u8Pj9MnZ
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 5
→他メディアの報道内容を見て自信を取り戻す。
天下の国営放送をライバル視したTweetが、まさかの1000近くRT!
いまひとつのコメントやなぁ。 RT 【朝日新聞】山口科技相「大村智氏の地味な努力が大きな成果」 http://t.co/PFiJeog0Y3
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 5
→【悲報】大臣、流れ弾に当たる…。
明日の一面トップはノーベル賞だろうかTPPだろうかを考えると寝られなくなりそう。
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 5
→さらにテンションが上がって、遠足前夜の小学生状態…。
おぉっ、Amazonが大村先生の伝記とセットでオススメしてくれるおかげで、拙著『生命科学者の伝記を読む』も、なんと300位まで上昇して売り切れ忠になってる。特需や、特需。 http://t.co/8Awq9Z2QEL
— なかのとおる (@handainakano) 2015, 10月 6
→最終的には自著の宣伝で締める。
その甲斐もあって、『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』も見事にSOLD OUTを遂げたわけです。特需や、特需。
ところが…です。仲野徹祭りで終わるかと思った今週、まだまだドラマは終わりませんでした。
佐藤 瑛人が書いた『異文化理解力 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』のレビュー。外資系ビジネスマンの本領を発揮し、こちらの本も見事にSOLD OUT。
そしてこのレビューを読んで黙っていられなかったのが、この男。
即ポチった!ビジネスで英語を必要とする人々はこの知識こそ必要だ。ところで、英語には「いらっしゃる」などの敬語がないと思っている日本人が多い。たしかに敬語はないかもしれないが、きっちりとした敬話法がある。なぜか日本の英語教育では教えられな…
Posted by 成毛 眞 on Tuesday, October 6, 2015
上記で紹介されている2冊の本も、もちろんSOLD OUT。この流れはもしやと思い、『日本人の9割に英語はいらない』をチェックしてみると…。
こちらも見事にSOLD OUTしているんですね。 特需や、特需。
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いかがだったでしょうか? ここから導かれる教訓は、「乗っかれるモノは何でも乗れ、とことん乗って乗り倒せ」ということですよね。
「お前ら、何やっとんねん」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。しかし自著をSOLD OUT出来ずに、どうして他人の著書をSOLD OUT出来ると言うのでしょうか。
そんなわけで『ノンフィクションはこれを読め』2012年度〜2014年度までの3部作も、元気に発売中です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
HONZ編集長・内藤 順
※アマゾンの在庫状況は執筆時点のものです