塩田春香の大胆な選本に沸いた一週目。公開朝会も和気藹々と進んでいきます。英治出版のセミナールームには自社本の大きな本棚があり、この朝会のために、HONZでされた本だけ、レビュアーの写真とともに別枠に掲示されていました。
その多くを書いていたのが山本尚毅。さすがベンチャービジネスの若きホープです。それなのに体調不良で今回はお休みでした。
『死ぬまでに学びたい5つの物理学』
万有引力の法則、統計力学、エネルギー量子仮説、相対性理論、量子力学の難解そうな5つのテーマ、文系でも物理学を学びたい人にはおすすめ。
『思想がひらく未来へのロードマップ』
ふんばろう東日本プロジェクトの立ち上げなど、未曾有の震災下で最も機能した思想として注目された構造構成主義の集大成。
『音楽の進化史』
旧石器時代からの4万年の音楽の歴史
仕事の関係で今回は参加できない、と連絡があったのだが、ここに来る途中の電車の中で成毛が見かけたといってきかない。「ドッペルゲンガーみたいだだったよ~」と言っていた。
『史上最大の決断』
名著『失敗の本質』の作者、野中郁次郎氏の新刊。政治的思惑の異なる連合国の指導者たちがいかにして、ノルマンディー上陸作戦という史上最大の作戦を成功に導いたかを問う知的興奮に満ちた一冊です。
『読書礼讃』
読書に関する歴史という独特の視点で『読書の歴史ーあるいは読者の歴史』という面白い本を書いている著者の新刊。時間をかけてゆっくり味わいながら読みたい一冊。
『軍服を着た救済者たち』
WW2のさなか、ドイツ国防軍のごく少数の軍人がユダヤ人および捕虜を密かに匿い救出させていたという。これまであまり顧みられることのなかった、ドイツ国防軍の中の異端者たちに脚光を当てた一冊。
『島の美容室』こちらはぜひ版元のHPを。
住人400人の沖縄の離島。美容室のない島に茨城から月に10日だけやってくる美容師がいて……。その美容室を訪れる島の人たちを撮った写真集。何度見ても見飽きない一冊で、気に入ってしまいました。
『菊地信義の装幀』神奈川文学館で展覧会が開催中で、さっそく見に行ってお買い上げ。装幀をあーだこーだというのはとにかく愉しいもんです。ただしお値段が9000円+消費税なのでご注意。
『20世紀エディトリアル・オデッセイ 時代を創った雑誌たち』とにかくこういうのには目がないです。
盆栽は美しいですよね。歴史を知るともっと好きになる!
以前住んでいた島根県では、森は生活環境の一部でした。とはいえ、森を仕事場にする人々のリアルは新鮮。きっと持っていたイメージを覆させられるはず。
石を拾うために日本中駆け巡っちゃうなんてありですか、、!『日本全国津々うりゃうりゃ』の宮田珠巳さんらしい脱力系エッセイかと思いきや、意外な、がちんこっぷりに逆ににんまりな鉱物読み物です。
ここで今回会場を提供してくださった英治出版の山下さんから、新刊のコマーシャルと制作秘話を。
この本の翻訳が9月に出版されるそうです。101のデザインを通して芸術品としての新製品やサービス、および顧客へのコラボレーションツールとしての実用的な方法論を提供しているそうです。今は最終過程に入っているそうなので、楽しみにしたいですね。
ここからはおまけの本をタイトルだけ。今回は結構カブっているので、少な目だ。
村上浩
田中大輔
高村和久
栗下直也
久保洋介
土屋敦
成毛眞
東 えりか
麻木久仁子
内藤順
峰尾健一
鰐部祥平
あ、鰐ちゃんとカブった……
会場からのオススメは毎度おなじみフルイチオンラインの森崎さん
今、日本のウィスキーが世界で人気が高い。久しぶりの全面改稿なのだそうだ。
さて、盛況のうちに公開朝会は終了。その後、仲野徹のサイン会が開かれ、長蛇の列が続いた。
次回、みなさんにお会いするのを楽しみに。ありがとうございました。