「見よ!この筋肉スマイル!」
美しい肢体を惜しげもなく披露するグラビアの世界は男性だけが楽しむものという概念を変えた「沖縄ファイヤーファイターズカレンダー」。
筋肉隆々のイケメンたちがその肉体美を魅せるだけのカレンダーではない。実はこれ、沖縄県内の現役消防士たちが「民間版ドクターヘリ MESH(メッシュ)」をサポートするために企画したカレンダーなのだ。
私が初めてファイヤーファイターズカレンダーを知ったのは 2 年前。「消防士」と言う名前を聞くだけでときめいてしまうというのに、鍛えぬかれた男たちの身体を毎月拝めるなんて…。しかもカレンダーを買えば社会貢献もできるという素晴らしさ。買います、私買います!!
そんな出会いから 2 年。ひょんなことから、そのカレンダーをグラフィックデザイナーの私が、仕事として受ける事になった。嬉しさと同時にのしかかるプレッシャー。今や全国区となったこのカレンダーを引き受けて、より良いものを私は作れるのだろうか…。そんな悩める私にモニターの中の男たちは妖しく微笑んでいる。うーん…うーん…。…やっぱりかっこいい♥ いや、そんなことを言ってる場合じゃない。悩んでいる私の背後から神の、いや担当営業の声が。
「ところで作業進んでる?」
「!?」
そんなある日、いよいよ本物の消防士と会えるチャンスがやって来た!!颯爽と現れたのは、ボディービルダーとしても活躍しているリーダーの城間さん。このカレンダープロジェクトの発起人。目の前の溢れるエネルギーには、圧倒されるばかり。
元々は個人的にメッシュの活動を応援したいという気持ちから始まったんですよ。最初のカレンダーなんて、カメラマン探しから始まり、メンバー集め、ロケ地探し、ポージングを考えたりとすべて手作りでした。裸の理由?それは僕が自分の身体を見せたかったから!というのは冗談でして…
こちらの緊張を解きほぐすように笑いを誘い、熱く語り始める城間さん。
自分が持っているもののなかで人に勝負できるのは身体だと思ってるんです。もちろん、見せるためでなく人を守るための身体を作っているという自負があって。本来は仕事のために鍛えていますから。人を守るってこう簡単に口に出してしまってますが、簡単なことじゃないですよね。
そしてカレンダーのきっかけとなった、メッシュの話へ。
メッシュの活動もそうだと思うんです。助けたい命が目の前にあってそれと向き合う。そういうところに惹かれて自分でも何か出来ないかと思ってこの活動を始めました。でも自分が思っていたより大きなことになって、驚いてるんですが。
カレンダーを作るにあたっては、多くの人の支えもあったという。消防士の仲間たち、スポンサーとなってくれる人たち、そしてカレンダーを買ってくれた人たち。多くの人の想いがカタチとなったこのカレンダー。
そんな話を聞いてしまうと、プレッシャーよりも「私もがんばってみよう。」いつの間にか、そう考えるようになっていった。制作するにあたり気をつけた事は、消防士に用意してもらった写真をカッコよくクールに魅せる事も大事だが『清潔感』を失わないようにする事。幅広い年代の方に受け入れてもらえるようにとも。
社内で作業をしていると、通りかかる人全員が足を止める。「この大胸筋が…」とか「オレも鍛えれば…」など話に花が咲く。この男の肉体美は女性だけでなく男性も気になって仕方がないらしい。
そんな『沖縄ファイヤーファイターズカレンダー 2014』、まずは手に取って見てみてください。
沖縄ファイヤーファイターズ事務局 真栄平 美也子
*本エントリーの写真は、過去に使用した画像です。
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