北条民雄『いのちの初夜』
純文学だが事実を基にして書かれている作品。小学6年で読んで一晩寝られなかったほどの衝撃を受けた。らい病について初めて知った本。
- 作者: 北条 民雄
- 出版社: 角川書店; 改版 (1955/09)
- 発売日: 1955/09
山崎朋子『サンダカン八番娼館』
初めて読んだノンフィクションじゃないだろうか?あまりにも衝撃が強くて、後年サンダカンまで行ってしまった。
- 作者: 山崎 朋子
- 出版社: 文藝春秋; 新装版
- 発売日: 2008/1/10
坂口弘『あさま山荘1972』上下
一番多感なときにあったあさま山荘事件。当時下宿屋をしていた実家で、学生さんたちといろいろな話をした。今でも謎だらけだ。
- 作者: 坂口 弘
- 出版社: 彩流社 (1993/04)
- 発売日: 1993/04
- 作者: 坂口 弘
- 出版社: 彩流社 (1993/05)
- 発売日: 1993/05
千葉敦子『乳ガンなんかに敗けられない』
ジャーナリストがすべてをさらけ出した闘病記。この本を最初に亡くなるまで書き続けた。いつも息をこらして読んでいた。
- 作者: 千葉 敦子
- 出版社: 文藝春秋 (1981/06)
- 発売日: 1981/06
高野秀行『幻獣ムベンベを追え』
『深夜特急』にも『何でも見てやろう』にもはまらなかったのに、この珍奇な冒険ものにはすっかりやられた。1988年の初版から15年後に文庫化。まさか、こんなに売れっ子作家になるとは思わなかった。
- 作者: 高野 秀行
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2003/1/17
A・R・ウォーレス『マレー諸島』
もちろんダーウィンも好きなのだが、身近なアジアの進化を扱った本書が上。わざわざインドネシアに行って、蝶の違いを確認したほど。
- 作者: アルフレッド・ラッセル ウォレス, 宮田 彬
- 出版社: 思索社 (1991/07)
- 発売日: 1991/07
網野善彦『異形の王権』
北方謙三さんの秘書になって小説の下調べをしていたころ、初の時代小説を南北朝に取り、網野先生へ教えを請いに行った。日本という国について初めて真剣に考えた本。
- 作者: 網野 善彦
- 出版社: 平凡社 (1993/06)
- 発売日: 1993/06
スティーヴン・ジェイ・グールド『ワンダフルライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』
グールドの科学エッセイはみんな好きだが、本書が代表作。カナダで見つかった5億年前の不思議な生物について図表をふんだんに使っている。
ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: スティーヴン・ジェイ グールド, Stephen Jay Gould, 渡辺 政隆
- 出版社: 早川書房 (2000/03)
- 発売日: 2000/03
池田晶子・陸田真志『死と生きる』
哲学者と死刑囚の獄中書簡。もともと明晰な頭脳を持つ陸田が池田の言葉によって覚醒していく様子はスリリング。
- 作者: 池田 晶子, 陸田 真志
- 出版社: 新潮社 (1999/02)
- 発売日: 1999/02
山際素男『破天』
インドでカーストに苦しむ人々を大挙して改宗し、仏教復興運動を進めている日本人僧侶・佐々井秀嶺の一代記。新書になっていたのは知らなかった。
- 作者: 山際素男
- 出版社: 光文社
- 発売日: 2008/10/17