99パーセントの悩みが解決するって、そんなことあるわけないじゃん!そう思った皆様。その感覚は大切です。うまい話には大体ウラがあるものですから。
実は、最初は私も疑ってました。だって、ほぼどんな悩みも一気に解決なんて、話がうますぎるじゃないですか。警視庁もうまい話には必ずウラがあります!ダマされないで!とか呼びかけてますしね。
しかし、この魔法のコンサル思考術で、私の悩みは本当に解決したのです!
著者の佐藤智恵氏に、ある個人的な悩みを相談したら、私の悩みを図解したうえで「ほら、結局、どんなに悩んだって、いま郡司さんが取れる選択肢はこれだけしかないでしょう?」と、私のもやもやした悩みを「見える化」し、出来ることと考えても仕方ないことををあっという間に仕分けしてくれたのです。
このときの私の気持ちを一言で言うとすれば、「爽快」以外の何ものでもありませんでした。「ああ、これで悩まなくてもいいんだ!」と本当に肩の荷が下りた気分。
とにかく決めたら、すごくすっきりしました。
佐藤さんが教えてくれたのは、「悩みをどう解決するか」という考え方の道筋で、まさにそれこそがコンサル思考、ロジカルシンキングだったのです。
2×2マトリックス、ロジックツリー、シナリオ分析……。ふつうの人にはちょっととっつきにくいようですが、大丈夫!
コロンビア大学でMBAをとってボストンコンサルティンググループでロジカルシンキングをたたき込まれる以前の、著者の前職はNHKのディレクター。「難しいことを難しく教える」のではなく、「難しいことを、お茶の間の皆さんにも分かるように易しくかみ砕いて教え」るのはお手のものです。
「浮気者の旦那と別れるか否か」とか「困った部下に仕事をさせるには」などといったリアルな悩みの解決方法を読んでいるあいだに、超文系の編集者も自然と、コンサル思考術が身についたようで、あまりの種類の多さに、迷うばかりでいつまでも買えなかったノートパソコンも、2×2マトリックスをつかった結果、すんなりGETできました。
日々の悩みも解決できるうえ、ロジカルシンキングのいろはもしっかり習得できる本書は、1粒で2度美味しい1冊です!
新潮社 出版企画部 企画編集部 郡司 裕子
*「編集者の自腹ワンコイン広告」は各版元の編集者が自腹で500円を払って、自分が担当した本を紹介する「広告」コーナーです。