今年読んだ本の中で、2010年に出版されたもののベスト10。
読んでてワクワク、ドキドキしたものランキング。
文藝春秋の翻訳にはよいものが多かったなぁ。TOP3は誰が読んでも楽しめるので未読の人は是非。
第10位
私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった (2010/08/06) サラ・ウォリス、スヴェトラーナ・パーマー 他 |
戦争に生きる子どもの生々しい声が切なく、たくましい。後知恵でまとめられ、解釈されたものでなく、戦時の只中で記された貴重な記録。(拙ブログ)
第9位
国際貢献のウソ (ちくまプリマー新書) (2010/08/06) 伊勢崎 賢治 |
世の中にインパクトを与えたいなら、プロになるしかない。「地獄への道は善意で敷き詰められている」という言葉は真理だ。(拙ブログ)
第8位
地球最後の日のための種子 (2010/08/26) スーザン・ドウォーキン |
プロの技術と情熱の凄さに圧倒される。農業が話題になることも多いので、これは必読。(拙ブログ)
第7位
小説家という職業 (集英社新書) (2010/06/17) 森 博嗣 |
森博嗣を読んだことの無い人は今すぐ読むべき。本作と、創るセンス、自由をつくる自在に生きるで3部作になっており、読めば視野が広くなる。誰でも楽しめると思う。小説はめったに読まないが、最新作の喜嶋先生の静かな世界も面白かった、「研究」に関わる人、目指す人におすすめ。
第6位
不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」 (2010/11/25) ダン アリエリー、Dan Ariely 他 |
原著で読んでいたのだが、早くも邦訳が出たみたい。人間に対する理解が深まる。(拙ブログ)
第5位
世紀の空売り (2010/09/14) マイケル・ルイス |
これも原著で読んだが、サブプライム、リーマンショック関連本の中でダントツ一番面白かった。経済、金融に興味のない人でも、ジェットコースターのような展開で飽きることなく読めるはず。(拙ブログ)
第4位
〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学 (2010/10/22) ミケーレ・ボルドリン、デイヴィッド・K・レヴァイン 他 |
あらゆる前提を疑い、事実から論理を組み立てることの面白さ、難しさを実感できる一冊。ボリュームも多いいが、その論理構成を咀嚼するために読了に時間が掛かった。正月休みで頭がボケないように是非。(拙ブログ)
第3位
捕食者なき世界 (2010/09) ウィリアム ソウルゼンバーグ、高槻 成紀 他 |
こういう本を読むとやっぱり研究の世界に戻りたいなーという気持ちと、俺には無理だなーという気持ちが交錯する。とにかく面白い。(拙ブログ)
第2位
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族” (2010/02/23) クリストファー・マクドゥーガル |
タイトルに引かれて、本屋でたまたま手に取ったが、この本で随分自分の生活は変わった。一冊の本で自分の「行動」がこれほど変わった経験は初めて。走らずにはいられない。(拙ブログ)
第1位
黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) (2010/08/11) リシャルト・カプシチンスキ |
原著は随分前に出ているので、2010年のベストとは言い難いのかもしれないが、とにかく素晴らしかった。このような傑作を日本語で読めるようにしてくれた池澤夏樹氏はエライ!!(拙ブログ)