品川駅構内の書店で購入したのだが、店員に冷ややかな視線を浴びせられるのでは…とドキドキしたが、同時に購入した『帝国ホテルの流儀』で印象も薄まったのだろう。まだ、20代、何を気にしているのだ、突っ込まれそうだが、やっぱり湿度の高い電車で横の席に座った男性が臭くて耐えられないことは多くの人の悩みであり、その発信源にいつの日か自分もなるのだろうと心配してしまう。加齢臭は30代からはじまるのだ!
せっかくなので、具体的な製品を通じて加齢臭の知識をひけらかしてみたい。
本製品の特徴はハーモナージュ効果である。単体では悪臭となる臭いの成分を他の臭いと組み合わせることでいい香りの要素に変えてしまう、臭いが変調することを指す。加齢臭は完全に体から取り除くことはできない、一層のこと残ってしまう加齢臭をいい香りに変えてしまおうという発想の転換だ。ちなみに加齢臭と相性のよい臭いはグレープフルーツ等の華やかな柑橘系の臭い。鬼嫁と呼ばれないために、旦那が傷つかないために、家族みんなで利用するマーケティング戦略を採用している。だけど、その黄色のPOP広告でお父さんが密かに傷つくような気がするのだが。
Tシャツを脱ぐときに、ふっと油臭いニオイがした。開発者自身が体臭の異変に気がついて生まれた製品、それがプロテクだ。プロジェクトXになってもおかしくはない開発秘話だが、それは「ニオイが出るテレビ」が開発されてからだろう。待ち遠しい。メマツヨイグサ抽出液が加齢臭の成分生成を抑える。コンビニでよくみかけるので、詳しくは手に取ってみてほしい。
人間のコンプレックスを煽るような内容だが、かわいい装丁と良心的なタイトルが好印象である。著者がワキガで加齢臭だと、惜しげもなく公開しているところもポイントが高い。生活の中にあるサイエンスとして、科学ノンフィクションの入門書としてもおすすめだ。書店で購入する迷って時間をロスするリスクを犯してまで、購入する必要は皆さんにはない、こっそりここでポチっ。
—–その他おすすめ本——-
代表成毛眞が4月の定例会で持ってきた本。僕はカレーに興奮する、HONZカレー部は発足以来休部中である。
宇宙では手や顔のよごれを取りたいときは、アルコールでふくか、液体石けんを含ませたタオルでふき、体のよごれは、ボディシャンプーを含ませたタオルでふき取り、髪を洗う時は、船内にあわが飛び散らないように、水を使わずに洗えるシャンプーを使う。果たしてニオイは取れるのか?