いつの間にか「被害者の会」まで結成されそうな勢いになってきたHONZ。もともと、刊行点数の割には情報が少ないノンフィクションの新刊を、活字中毒者の読み手が集まって紹介していこう、という趣旨で成毛眞が考えたこと。ワタシも賛同してメンバーが集まり始まった。それから1年ほどで、評判になりつつあるのは単純にうれしい。「知らなければ買わなかったのに…」と呟かれると、少し申し訳ない気持ちにもなる。
さて、オススメ本の1軍3冊を紹介し終わったところで、学生メンバーの持ってきた本を見てみよう。
先月の定例会はゼミで泣く泣く出席をあきらめた井上卓磨。そういえば、彼の応募レビューで紹介された『おれは伊平次』は一時期マーケットプレイスでえらいことになっていた。
物理学の入門書として大変優れているそうだ。不朽の名著の復刊。井上の推薦の言葉を聞き、誰からともなく「栗下さんに読んでもらおう」という声が出たのもやんぬるかな。
経済のいい入門書がないか、とみんなに尋ねる刀根明日香。久保から『マンキュー入門経済学』を薦められていた。
ありゃりゃっ、とみればカブリが3人、4人??鹿島先生、大人気です。
欠席の一色麻衣は、彼女らしい選書。
この話は麻木もワタシも知っていた。日本にゴディバチョコレートが紹介されたときに出回ったんだったっけ?
では、ここからは第2周目。今回はカブっている本が多いので普通より少なめだ。
内藤順
ラインナップを聞いて全員が「うーん…」
新井文月
今、金箔に凝っているそうだ。
今、日本で人気のフランス人画家。
山本尚樹
いろいろあって、永平寺に行こうかと思っていたらしいが、これを読んで止めたとか。
人と話していて「アナーキスト」とはどんな人か興味を持ったそうだ。勉強熱心だね。
成毛眞
これもまた復刻版。とてもきれいな本。
最近評判になっている本。フリーの尼さんとは珍しい。
鈴木葉月
この本、まだ誰も紹介してなかったのね。
土屋敦
美しい造本。最近、お子さんにコンパスと定規を買ってあげたのだそうだ。
鉄ちゃんの神様みたいな人なんだろう。
久保洋介
真夏のオーストラリアに単身赴任中。日焼けが怖くて読んでいるそうな。
東えりか
幻の米原万里のデビュー作。30代なかばの美人通訳として行った椎名誠との取材旅行記。椎名の著書は『ロシアにおけるニタリノフの便座について』懐かしい…
日本で唯一の羆ハンターと猟犬フチとの物語。私が感動した本の文庫化。まだ読んでいない人はぜひ。
麻木久仁子
円高は厄災ではないだろう!と憤る麻木。
TBSラジオの『麻木久仁子のニッポン政策研究所』のテキストとしてもぜひ。
本と一緒に聞くと理解しやすいと思う。
早退した高村和久の置き土産
翌日にはレビューが書かれている。
鈴木葉月ほか、数名が読了とか。みんな早いよ…
学生メンバーの+αもご紹介。
刀根明日香
経済学者が経済関連本を読んだ書評集。
井上卓磨
この手の薀蓄はクイズの女王・麻木に語らせれば面白い話が聞ける。なんか役得(笑)
今月分はその1その2をあわせて60冊。また叱られそうな多さである。
今月の「カブり本大賞」(勝手に命名)はこの2冊。
果たして誰がレビューを書くのか?刮目して待っていてほしい。