すべてはつながっている
ミクロからマクロ
闇から光
いつの日か銀河の理を
知ることができるだろう
現代アーティスト新井文月。新井は幼少より足の病気で非常に内向的な性格であった。生まれ育った群馬では、友人達が大自然の中で走り回る一方、ひとり黙々と広告のチラシ裏に鉛筆で絵を描いていた。不思議なことに原因不明の足の病は絵を描くことで治癒され、大人になるにつれ見えない存在やエネルギーに興味を持つようになる。特に新井はダンス全般を学び(ブレイクダンス/ヒップホップ/バレエ/太極拳/他)、それに伴い気功を学び、今では法螺貝を吹くことで精神と肉体が調和するようになった。すると明確な形が降りてくるようになった。ただその文字はどの文献にも掲載されておらず、新井はそれらを「銀河文字」と名付ける。
銀河文字は昼夜を問わずに降りてくる。本人の性格上、その場ですぐ描きとめないと忘れてしまう。寝る前に降りてくるなら、貴重なイメージ情報を無くさないためには、そのまま描き続けなければならない。そして銀河文字ひとつにき、10万語以上の情報が圧縮されているそうだ。共通している意味は「この世のすべてはつながっている」ことを指している。
著者の主な活動としては、2010年よりボランティア活動として壁画を描きはじめ、2011年、東日本大震災から東北周辺を中心に芸術支援団体フラワープロジェクトを発足。2014年、ニューヨークにて活動の個展を開催。2015年にはイスラムと日本の親和性についての作品を発表し、Arab Week 2015 Art Exhibitionに展示。主催国のオマーン/パレスチナ大使からは日本アラブ友好感謝賞を授与された。2023年、世界96カ国から選出される101人の現代アーティストに日本人で唯一選出された。
本書は著者の10周年の活動を表した作品集でもあり、またグローバルに活動できる数少ない日本人芸術家の哲学を垣間見ることができる。実際の作品からはエネルギーそのものが溢れており、本作品集でもその感覚が伝わってくるだろう。
B5サイズB5無線綴じ冊子
フルカラー
英語/日本語
80P
寄稿文:
アンドレアス・クラフト(ベルリン芸術大学教授)
吉森保(生命科学者/大阪大学栄誉教授/オートファジー研究者)
久保田 晃弘(多摩美術大学美術学部情報デザイン学科助教/同アートアーカイヴセンター所長)
银河系字母: 万物皆有联系(中国版/英語版)