まずは台風15号および19号によって大きな被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。日に日に被害が拡大する様子をみて、今回の台風がいかに大きく規格外であったかを思い知らされます。とはいえ、台風や洪水、そして地震など、激甚被害を及ぼす天災は毎年のことになりました。図書館や書店の被害も非常に気になります。
HONZは9年目を迎えました。滅多に顔を合わすことがないメンバーですが、それでも1年も朝会をやらなかったのは怠慢でした。申し訳ありません。
今回、新メンバーとして京都大学大学院人間・環境学研究科教授の鎌田 浩毅先生に加わっていただきました。地球科学・火山学の専門家ですので、いろいろなことを教えていただけると思います。
また今回は、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長で、HONZの客員レビュアーである出口治明先生にもご参加いただきました。おふたりの推薦本は「その2」でご紹介します。
◆:さて最初は誰にしましょう?と聞くと「はいはーい!」と手を挙げたのが麻木久仁子。
現役のプロデューサーにして既に伝説と化している奥山和由にあの春日太一が迫る。面白くないわけがない。謎の内閣調査室とさらに謎の日本に潜入していたスパイを育てた女性の物語。
◆:動物関係の本が出版されると自動的に塩田春香に書いてほしいと思う。
今回は動物もの、というより地球環境の問題。日陰の存在だった「うんこ」がミュージアムになるまで注目されている。監修は藤田紘一郎先生、なるほど。貝殻ひろいは楽しいけれど、砂浜のプラスチックごみや汚れが気になります。
◆:銀座での個展も大盛況で終わった新井文月
本も芸術も買ってもらわなくては生活ができない。当たり前のことなのに、文化にお金を払わない日本人。しかしようやくアートに投資することが見直されてきているようだ。最前線にいる新井が「これから注目される画家」を教えてくれた。
◆:きっとわくわくしながら20日の菊花賞を待っているだろう吉村博光
研究者不遇の時代と呼ばれている。でも好きなことを研究するのはどこでもできる、というコンセプトや良し。高次元空間の研究ってどうやるの?そして競馬の研究に余念のない吉村。勝ってるのかしら?
◆:こちらは日本酒の研究に余念のない田中大輔
堀井のずんずん調査が大好きだった人へ。久しぶりに楽しめます。『さかなとヤクザ』の鈴木智彦が暴力団の取材の第一人者、溝口敦に挑む。投資家の成功譚より失敗談。みんな大きく損をしていることに驚きました。
◆:就職先から官庁へ出向していた刀根明日香。いつの間にかすっかり大人になりました。
『つけびの村』は内藤のレビュー と東のレビュー を参考にしてください。15歳で種苗会社を興した小林少年。いま大注目です。そして全世界で100万部の大ベストセラー『FACTFULNESS』の著者のもう一冊の本。
◆:目下、12月公開の映画『ブレッドウィナー』に全力投球中のアーヤ藍。東もコメント協力しています。
視覚障碍者のための映画館、ユニバーサルシアターのことを初めて知りました。映画をバリアフリーに楽しむことはさらに重要になってきます。同じようにデザインに求められていることも、変化しています。天才の女性の生き方も知りたい。
◆:レビューがなかなか出ない峰尾健一。「もうすぐ出ます」と力強く宣言していたけど…。
人はどこまで速くなり、高く飛べ、美しく舞うのか。限界はあるのか。ベストセラーの『つい』は思わず書店て手に取ってしまう本。果たして峰尾はどの本をレビューするのだろう?
◆:西野智紀 の直近のレビュー『デジタル・ミニマリスト』を読んで思わずポチしました。
HONZメンバーがみんな好きな『奇書』。でも意外と一般の人も好きなようでベストセラーになっている。孤独死の部屋をミニチュアで作る、というのはみたいような見たくないような。「最近、晶文社の本は攻めてるよね」と朝会でも話題になったインパクトのある装丁。
これでほぼ半分のメンバーが出した本を紹介しました。相変わらず面白そうな本が目白押し。先週も今週もメルマガで朝会の「あ」の字も紹介されませんでしたが、メルヘン栗下は朝会があったことさえ知らないのかしら?この本も順調のようです。
その2は出口さん、鎌田さんの本とともに、お楽しみ古幡瑞穂の「これから出る本」もご紹介。刮目して待っててください。