久しぶりの朝会である。それも前日に宴会をしなかったのは何年ぶりだろう。HONZ開始から8年目。メンバーもその分年を取ったことになる。
それでも朝7時の開始時間どおりに、みな眠い目をこすりつつ集まってくる。「こんな眠いなら次回は来ない!」と断言する成毛や内藤とは反対に、朝は元気いっぱいの仲野徹。きけば毎朝5時半には目が覚めてしまうとか。かく言う私も最近は朝のほうが仕事が捗る。そういうお年頃になったということだ。
◆今回は目覚ましに成毛眞から。
本好きはどこの街に行っても本屋を探す。それが素敵なら幸せな気持ちになる。兵器オタク、警察小説マニアの成毛にとって、そういう本は大好物。かつての最新兵器に思いを馳せる。
◆続いてサラリーマンが板についた峰尾健一。
CMでおなじみとなった黒板アートは日本中に広がっていた。見事な出来栄えに息をのむ。沢田研二のドタキャンの一件があった日にこの本を紹介するとは、なんというタイミング。荒ぶる老人心理を読み解くための一冊はなかなか難物のようだった。
SFのレビューアでもある冬木らしい選書だ。もし宇宙人と出会ったらどうコンタクトする?宇宙に行くために体を作り替えることは生命倫理学的にどうなのか?そして人間のスペックを挙げるとしたら人体実験はどこまで許されるか?などなど、気にかかるなあ。
◆11月から6日がレビュー担当日になった西野智紀
冷戦時代、東西の動物園が意地の張り合いをしていた。レビューも多くなってきた注目の一冊。文豪たちは病気がち。作風も病気によって作られた?アサギマダラはとてもきれいなちょうちょ。群れを成して飛ぶ風景は迫力がある。
◆選書がいつも見事な首藤淳哉
ラジオ局勤務の首藤にとって2020のオリンピックは大きな岐路になると考えている。時間の長さと感覚や、スポーツ報道のこれからなど課題は多いようだ。社会学者が現場に入って内側から見る研究は間違いなく面白い。メンバーが注目したごみ収集。
◆ご実家が佐賀の銘菓の饅頭屋さんで、みんなにふるまってくれた吉村博光
つい先ごろ都道府県&市区町村魅力度ランキング2018が発表され、佐賀は後ろから三番目。なんとか人気を得たいもの。競馬の本は吉村以外だれもやらないので、正直よくわかりません。脳の本は次々出るが、嗜癖については知りたいことだらけだ。
◆本庶先生のノーベル賞受賞でお弟子として露出の多い仲野徹
米・軍事機関DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)の秘密技術は、ノンフィクション好きなら読みたくなるネタ。決まった施設や試験管でしか生きられない生物について考える。大阪で生まれ育った仲野でも、西成にはほとんど行ったことがないそうだ。潜入した若者が見たものは何だったのか。
◆最近引っ越しをしたらしい田中大輔
小学館ノンフィクション賞を受賞した日本ワインの物語が文庫化。お酒に目覚めた田中らしい。ホイチョイの本はバブル時代の人が読むのかねえと中身を勝手に推測するメンバー。やっぱり引きはいい。HONZはパオロ・マッツァリーノの本を外さない。
さすがにみんないい本を持ってくる。内容を読んでいないだけ、みんなの想像力が膨らみ、会話が暴走する。果たして本当に面白い本?それはレビューをお待ちください。
近々「その2」もアップします。請うご期待!!