最近、子供の頃に使っていた油絵の道具を引っ張り出し、絵を描いています。10年ほど前のものなので、絵の具の蓋が開かない時は、ライターで炙って開けました。最終手段は、蓋と反対側をのばし、絵の具を絞り出します。
日本に西洋の油絵が入ってきたのは幕末の頃ですが、実はもっと前から油を使って絵を描いているんです。7世紀に制作された、法隆寺の玉虫厨子の装飾画は、顔料を荏胡麻油で溶いて描かれたといわれています。また、奈良時代には、彩絵の上に油を塗って絵の具を固める、という技法が流行しました。これらは油絵の一種とも言えるでしょう。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。版元のみなさま、毎度ありがとうございます!