大雪に見舞われた日本、48年ぶりの大寒波来襲。 こうなると家に閉じこもって本を読むより仕方がない。(いえいえ、ファイナルファンタジーXIVですよ、という声も聞こえるけど)
さて今月読む本その3は欠席者推薦の本をざざざっとご紹介します。(コメントは本人のものです)
◆大学院の講義の準備で大忙しの堀内勉
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テクノロジーの進化とグローバリゼーションの進展に伴い、世の中の変化のスピードが激しくなり、今までの静的な世界観を前提にした方法論が全く通用しなくなっているように感じます。人間の本質は大きく変わらないのに、社会の変化は余りにも急であり、人々の価値観は更に多様化し、分断されてきているように思います。そうした中で、今の時代に生きる我々が学ぶべきことは、最先端のテクノロジーがもたらすイノベーションと、人間の普遍的な本質の二つということになるのではないでしょうか?
◆前日の夜会での別れ際に「また明日の朝ね~」と別れたのに…、冬木糸一
日本でオリンピックが迫る今興味の湧くテーマ。重力波が検出されてから後の調査が含まれており本格的な重力波ノンフィクションの決定版になりそう。宇宙の始まりから生命の意味を考える50章という書名が良い。
◆インフルエンザで家族全滅したという古幡瑞穂
上から順番に。
ざんねんな、、、は生き物だけでなくいろんなものにかかってくるだろうなと思ってましたが来ましたよ来ましたよ。アダムとイブの決断にまでさかのぼってるのでなんかすごいです。
真面目な本だと思って内容情報見たら「認知革命、農業革命、科学革命に続く新たな革命--異種族革命がはじまっている。その担い手は地球外生命体「エイリアン」。」だったので、かえって気になっています。
なぜか書店店頭での予約がいっぱい入っているので気になったのですが、ウナムーノ以上に注目されているのが監修をつとめた 執行草舟という方。『生くる』他のこれまでの著書にも熱狂的な、それも若い世代のファンが多いのだとか。
◆この人も読む本がブレない鰐部祥平
ナチ・ハンター関係者を『ヒトラーランド』の著者が取材した作品。前作の『ヒトラーランド』は、力作だったので今回も期待。
ロンメル自身が著した北アフリカ戦線の回想録。戦争終結前に自殺させられたロンメル。よく本を書く時間があったな、と感心してしまう。
日本にとって常に大きな存在であるロシアの対日政策とは、いったいどのようなものであったのか?そして、これからどうかなるのか?興味があります。
◆ダイエットに成功して精悍になった久保洋介
気候変動の影響を氷の観点から解説。
原発訴訟など特異なケースばかり扱う破天荒弁護士。こーいう生き方もあるんだなと考えさせられる。
出会い系サイトで結婚相手を見つけた女史による未来予測の方法論。方法論も面白いですが最終章に描かれているベンチャー起業が面白そう。
◆画家にダンス講師に、そして主夫に大忙しの新井文月
今年、16世紀フランドル絵画の全体像に迫る展示が東京都美術館で開催されるためブレイク必須。「バベルの塔」で名高い画家ブリューゲルとその一族の入門書。エリートはひそかに抑えるべし。
北海道の雄大な一面の銀世界と、キタキツネのみにフォーカスした絵になる写真集。
結婚目前だと思っていた同棲の恋人にフラれ、40歳を超えて占いで婚活する著者の人生が漫画化。若さ&美貌ナシのダブルパンチから、日本中のあらゆる運命鑑定の先生を駆使し、出会い系サイトで旦那を探していく。
◆新しい生活が楽しそうなアーヤ藍
2冊で今回お願いしたく・・・
トルコの親日感情を育んだ人物ともいえる、山田寅次郎。ちょうど彼をモデルに絵本を書いている友人がいて、その友人から彼の話をかじりきくにつれ、どんどん関心がふくらんだため。
昔、姉が「本を選ぶとき、著者が最後どんな死に方をしているかを見る。死に方にその人の生き様が見えると思うから」と話していたことがずっと忘れられずにいる。”人生の最後がどう締めくくられたか”からその人物を見つめられそうで、気になった一冊。
以上、2018年最初の「今月読む本」はこれで終了。今回も面白そうは本が勢揃いしました。どうやら2月も寒さは厳しそうです。本選びの参考にしてください。