少々遅ればせではありますが、新年あけましておめでとうございます。今年もHONZをご贔屓にお願い申し上げます。
年末のメンバーたちが勝手に挙げた「2017年 今年の一冊」は年末年始のお休みにお役にたてたでしょうか?相変わらず、もくもくと読書し続けるメンバーたちのマニアな本たち。私も思わずポチった本が何冊もありました。
2018年初の朝会は仲野徹の上京にあわせ1月17日に行われました。前日は夜会で飲み、一夜明けて二日酔いで朝会、というルールが定着しつつあります。ただ前回で懲りた人が多く、新年会はわりとすっきり早くに散会。もちろん懲りない人たちは引き続き飲みに行ったようですが。
インフルエンザや出張、仕事の具合、あるいは二日酔いで欠席者もいましたが、出席率は高かったのですが、最初はみんな眠そうです。しかし本の紹介が進むにつれ、目は爛々、鼻息は荒くなっていきます。
◆まずはスーツ姿が似合う刀根明日香
シリアから7歳の少女がツイッターで状況を知らせた本。仕事仲間が血圧と心臓を気にしているそうで、思わず買ってしまったらしい。
◆最近では国際薬膳師としても活躍中の麻木久仁子
イチから作るシリーズはいろいろあるが、カレーもそうなると難しい。グレートジャーニーの関野さんのゼミの1年。明治維新ものは今のトレンドだから、ちゃんとした専門家の本を読みたい。半年以上前の本だけど、ハンセン病療養所の問題は目を背けられない。
◆新年会から朝会までセッティングをぜんぶお任せしちゃった仲尾夏樹
知らない国の知らない料理のレシピって、なんかファンタジー。陽気が良くなったら、ぶらぶらと散歩でも楽しみたいときに役に立ちそう。戸隠の民具は若い人には謎のものばかりらしい。私には懐かしいものもいっぱい。
◆夜も昼も高らかすぎる声で笑う編集長の内藤順
『オリバー・ストーン オン プーチン』のレビュー は必読。バブル紳士のひとりの人生の最期はどうだったんだろう。人類史はメンバーの誰もが好きなジャンル。
◆『こわいもの知らずの病理学講義』がベストセラー街道驀進中の仲野徹
専門家としてジェネリックについてはきちんと知っておきたいという。年とともに衰えるばかりだと思っていた脳みそだけど、なんか希望が湧いてくる。この手の図鑑は見て手に取ると欲しくなってしまう。キケンキケン!
◆新年会で二次会に行った酒豪のひとり、小松聰子
かつて深圳の工場へ出張して仕事していた小松にとって、今の中国経済のニュースは信じがたいものらしい。どんな仕事でもセクシャルマイノリティは存在する。狂気は時代によってどのように変遷してきたか。ちょっと難しそうだった。
◆バッタのレビュー以来しばらく姿をみなかった堀川大樹 元気そうでよかった。
骨の図鑑はコンパクト版。それにしては立派だ。変形菌の研究者はなんと16歳だという。堀川いわく「この人は天才」。すでに論文が書けるレベルだそうだ。宇宙に命はあるのかな?ロマンが実証される日は近い。
◆酒に音楽に、と人生を謳歌している田中大輔
テレビなどでも話題になった認知症の人が勤めるレストラン。脳の話は何度読んでも面白いのだけど、前の内容を忘れてる。本当にざんねん。奇景は日本も含まれているけど、日本人にはいまひとつピンとこなかった。
◆年齢の割には老成していて、渋い本を選ぶ西野智紀
映画の宣伝広告担当者が渾身でつけたキャッチコピー。それだけで何の映画だかわかる秀逸なものから「なんじゃこれ?」というのまで。美味しいラーメンってどんなのをいうの?マニアックな研究。ベストセラーになっている雲の本は眺めているだけで楽しい。