先日、映画『永い言い訳』を観ました。原作・脚本・監督は『ゆれる』をカンヌ国際映画祭に出品、国内ではブルーリボン賞を受賞した西川美和です。『永い言い訳』を観て印象的だったのは青い色の使い方でした。
映画ではキタノブルーも有名ですが、青色は色そのものに落ち着きがあり、力があるような気がします。モロッコのシャウエンという街は色の濃淡はあるものの全ての建物が青色です。これは青色が宗教的に神聖な色であることと、虫除けになるという理由からのようです。また、イスラムの建築にも青色のタイルが好まれますが、宗教的意味合いと青色は比較的低温で発色するという特性も理由の一つだとか。そんな青色に溢れた『永い言い訳』の世界にぜひどっぷりと浸ってみてください。
それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。
版元のみなさま、毎度ありがとうございます!