巨大で重い洋書である。アマゾン・マーケットプレースから買えば18000円だ。もちろん中身はマティスの画集である。この画集は光沢紙にグラビア印刷で製本されている「CUT-OUTS」と、リトグラフを模して印刷した40枚弱の単葉で構成された「JAZZ」のセットだ。
「JAZZ」のオリジナルは切り絵である。それをマケット(原型)として、マティスの指揮下でリトグラフとして販売されたことがある。この時のサイズは39X60だったようだ。しかし、タッシェン版の本書は37X56に仕上がっている。
なぜ、こんな本を紹介するかと不思議に思われるかもしれない。じつは、ボクがこの本を買ったのは「JAZZ」の単葉をフレームにいれて、壁に掛けるためなのだ。このたぐいは1枚だけだとかえって寂しいのだが、3枚ほども連続して壁に飾ると部屋がぱっと明るく、豪華になるはずだ。壁全体を埋め尽くしてみるのも悪くない。
フレームは吉祥寺「ユザワヤ」閉店セールで2980円。これを使って4枚額装すると、18000円の本代を入れて3万円だ。事業をしている人であれば経費で落ちるのではないか。そして手元にはグラビアの立派な画集が残るというわけだ。
それはともかく、オフィスや会議室がマティスで装飾されているなんてステキだと思いませんか。