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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。

最近、3歳の娘が大河ドラマ「麒麟がくる」に夢中です。首が長いキリンがいつか出てくると期待して見ているんだろうな、ガハハハハとほほえましく思っていたのですが、話を聞いてみると、明智十兵衛役の長谷川博己に首ったけのようです。おい、どうしたんだ、わが娘よ。

この前まで、私のことが世界で一番好きと言っていたのですが。久々に話したら「おまえ誰だよ」みたいな冷酷な視線を私に浴びせ、「あけち、かっこういい」と熱にうなされた人のようににつぶやいています。もしかしたらこれが噂の新型コロナウイルスかと心配になるくらい、「あけち、かっこういい」、「あけち、かっこういい」。恐るべし、はせがわひろき。

当然、父親としてはバカ親と呼ばれようと、すこしばかり悲しいです。なんでしょう、この喪失感。鶴田真由が結婚した時もこんな喪失感はなかったですよ。おそるべし、はせがわひろき。

とはいえ、はせがわひろきも私もアラフォー。目が二つついていて、鼻はひとつ、耳の数も2つで違いありません。はせがわひろき、くりしたなおやと、どちらも七文字です。確かに、顔の造形はトラックに三回ひかれても判別できるくらい大きく違いますが、生物としては共通項も少なくないぞ、我が娘よ。

そんなことを頭に思いうかべながら、「そんなに、あけち、かっこういいの?」と数日前の放映中に尋ねたら、「いい」と一言放ち、私の顔をじっと見て「全然、ちゃうわ!」と。その後は、画面にくぎづけでした。「小生意気な!おぬしじゃ、鈴木京香には勝てぬぞ!」と、斎藤道三ばりに罵倒しかかりましたが、大人げないのでやめました。ちなみに補足しますと、鈴木京香は長谷川博己の私生活での恋人らしいです。

そんなわけで、ここのところ、長谷川博己のことばかり考えてしまい、仕事も手に付きません。酒量も減りました。気付くと長谷川博己とググっていて、ちょっと怖いです。父親は学者でサントリー学芸賞を受賞しているとか、本人はマガジンハウスでバイトをしていたとか。もはや、僕自身が長谷川博己を好きになっているのではという気すらしてきました。やっぱり、恐るべし、はせがわひろき。なれるものならなりたいぞ、はせがわひろき。HONZ界隈の編集者の方は是非、『あなたも3ヶ月で長谷川博己になれる。最強のイケメン変身メソッド』という本でも出していただけないでしょうか。

さて、前置きがながくなりましたが、明智といえば、本能寺の変。今号は、本能寺の変について書こうとしていたのですが、長谷川博己で頭がいっぱいで収拾がつかなくなったので、続きは次号のメルマガで。今週もメルマガスタートです。

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