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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは栗下直也です。突然ですが、雑誌は買われますか?私は職場に週刊誌や経済誌、情報誌が置いてあるので、目は通しますが、自分で買うことはあまりありません。

自宅で定期的に読んでいる雑誌は妻が買っている女性誌『VERY』(光文社)だったりします。いや、正直に申しますと『VERY』しか読んでいません。最新号が見当たらないと「何で今月号、買ってないのよ?」と高圧的な態度で妻に詰め寄ります。家庭内カースト最下層の私としては自分でも信じられない光景です。お小遣いが少ないのは我慢できますが、『VERY』が無いのは我慢できないのでしょうか。何が面白いのは我ながら謎ですが。
そんなVERY派の私ですが、たまーに面白そうな特集を組んでいる雑誌を見つけると買うこともあります。先日は約十年ぶりに『ユリイカ』(青土社)を買いました。特集は「イケメン・スタディーズ」。
学生時代は『現代思想』や『ユリイカ』を買って読んでいましたが振り返ると全く以って意味が理解できていませんでした。背伸びする必要性もなくなった今、逆に新鮮かなと思い、手にとってみました。といいたいところですが、社会人生活は人間を確実に軽薄にします。「これ読んだら少しはイケメンになるのかな~」と小学生でも思わないことを想像しながらレジに並んだ34歳の私です。3分の1ほど読みましたが、イケメンになる兆候は恐ろしいくらいにありません。
みなさまも、夏休みにしばらく手にとっていなかった雑誌を読んでみるのも新鮮で良いかもしれません。今週もメルマガスタートです。

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『長生きは「唾液」で決まる!』 編集者の自腹ワンコイン広告

HONZのユーザーさんには、読み巧者が多いというイメージがあります。だから、「唾液で、長生きかどうか、健康かどうかが決まる!」のようなことを言うと、「また、イイカゲンな新書が出てきたな」と、この広告すら読んでもらえないかもしれません。なので、慌てて最初に言っておきます。
それはホントですし、この本は、マトモな先生によるマジメな本です。口の中が唾液で潤っている人は長生きで、口腔内が乾燥して、粘膜がオブラート状に張り付いた状態になると、死期が近いそう。
本書の著書である植田先生は、脳卒中となって口や咽(のど)が麻痺してしまった人や高齢者が、口や咽の機能を回復するためのリハビリを研究・指導している歯科医師です。何千人、何万人という脳卒中患者や寝たきり老人をみてきた専門家が言うのですから、信頼していいと私は思います。
それ以外にも、植田先生は、びっくりするようなことを言います。
などなど。
しかも、そのすべてが「唾液」とつながっているのですから、驚きませんか?
本書を読めば、歯周病と糖尿病の関係、最近耳にすることの増えた「ドライマウス」という“病気”、薬の副作用としての「口渇」など、お口の健康についても疑問が氷解すること、請け合いです。
飲み物、食べ物でむせる理由や、マラソン選手が道端に唾を吐く理由、朝、起きた時に口が臭い理由もわかり、きっとスッキリしますよ。
医療費の削減対策、無形文化遺産となった「和食」など、今日的なテーマにも触れながら、高齢社会という観点において間違いなく世界の最先端を走っている、日本の口腔ケアの最前線から発信される熱いメッセージに、どうぞ耳を傾けてください!
新井公之 講談社生活文化局

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