>> 正常に表示されない場合はこちらから

HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。先日、「第三の波」などのベストセラーで知られるアメリカの未来学者、アルビン・トフラーさんが亡くなりましたね。1928年、ニューヨーク生まれ。溶接工を経て、「フォーチュン」誌の記者などを務め、1980年に出版された「第三の波」で農業革命、産業革命に続く、「情報革命」が起きると主張。英フィナンシャル・タイムズは「世界で最も有名な未来学者」と称賛していました。
実際、グーグルで「第三の」と入れると「ビール」の次に「波」と出てくることから、トフラーさんの偉大さがわかります。

とはいえ、タイトルの認知度のわりには読んだことある人は少ないのではないでしょうか。
私も学生時代、読もうと思ったのですが、90年代末ですでに情報革命が起きているまっただ中でしたし、 いかんせん、小さい字で600頁近い分厚さに圧倒され、挫折しました。

「おれはトフラーを読まなくても、日々、第三の波にさらされている」といま思い出しても、赤面してしまう台詞を口走っていた気もします。毎夜、飲みすぎると店でトイレに駆け込み、帰宅後も駆け込んだにもかかわらず、翌朝も「第三の波」が押し寄せ、駆け込んでいただけですが。ごめんなさい。

めずらしく、トフラーさんを追悼し軟着陸しそうなメルマガでしたが、お約束のように、いつか来た道を辿る自分が恨めしくて仕方ありません。

鼻血も全快しましたので、本棚の整理がてらトフラーさんの著作を探してみます。
ではでは。

最新記事

『脳が壊れた』ルポライター41歳、脳梗塞になりました!

一般的には60歳以上に多いという脳梗塞。しかし鈴木大介は41歳で発病した。 ノンフィクション本好きなら、この鈴木大介という名前に見覚えがあるかもしれない。貧困家庭の子どもや虐待などから家出した少年少女、そのセックスワークや集団詐欺など一般… more


 東 えりか

『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』驚きの治療法と回復事例

本書は、神経可塑性を利用して実際に脳の機能回復を成し遂げた驚くべき事例を紹介している。それらが「驚くべき」と言われるのには、いくつか理由がある。まずひとつは、それらの治療法が目新しいものであること。もうひとつは、一般に治療のむずかしい疾病や… more


 澤畑 塁

史上最強のナード──『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜』

ゲイリー・ガイギャックスはこのD&Dを生み出した人物であり、本書はそんな偉大な男の伝記である。これがもう、めちゃくちゃおもしろい。その人生は波乱万丈。幼少期からゲームにのめり込んで高校は中退、仕事もゲームをやっていてクビになる。独創的なゲー… more


 冬木 糸一

『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』敵は我にあり

敵は我にありとは、昔からよく言われる言葉である。しかしそれは自分自身の心の弱さだったり、身内に裏切り者がいるということではなく、組織全体には陥りがちな盲点があり、この点に着目していることがレッドチーム思考のポイントだ。つまり、「自分の技を自… more


 内藤 順

今週のニュースはこれを読め!6/25〜7/2

HONZ代表・成毛眞が気になったニュースをまとめてご紹介。今週のニュースはこれを読め! more


 HONZ 編集部

『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』

本書『脳はいかに治癒をもたらすか』は、「神経可塑性(Neuroplasticity)」という脳の持つ特質を巧みに引き出す治療に関して、ときに理論的な説明を織り交ぜながらさまざまな治癒のエピソードを紹介し、その実像を浮き彫りにしていくという手… more


 紀伊國屋書店

『不自由な男たち』サラリーマンにならなきゃだめですか?

主夫になりたいと思ったことがある。2日ほどひとりで育児を朝から晩までして、断念した。育児の不条理さの前に呆然と立ちすくし、思いつきで指示されたり、理不尽に切れたりする職場の上司の方が子どもよりもよほど御しやすいと逃げ出したわけだ。 more


 栗下 直也

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』

加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、2010年度の第九回小林秀雄賞の受賞作です。その時に選考委員だった私は、半ば強引にこの作品を推しました。それをしたのは、もちろん、多くの人にこの本を読んでもらいたいと思ったからですが、… more


 新潮文庫

今週のいただきもの:2016年6月26日週

7月に入った途端に空気が夏の匂いですね。夏と言えばかき氷。子どもの頃、学校帰りに駄菓子屋で今日は何味にしようかと楽しみにしていました。 more


 仲尾 夏樹

PRHONZで紹介された書籍が約800冊!

HONZメンバーが何冊もの本から選び抜いた書籍の専用本棚を設置するd-laboコミュニケーションスペース。Webとリアルを連動させ、「これがしたい!」という想いを顕在化させる全く新しいコミュニケーションスペースです。

「夢のヒント」になるさまざまなジャンルのセミナーも開催しています。more


今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


送信専用メールアドレスから配信されています。
このメールにご返信いただいても内容の確認・回答はできません。
お問い合わせ、ご不明な点は info@honz.jpまでご連絡ください。配信解除はこちらからお願いいたします。

ノンフィクションはこれを読め!http://honz.jp/
Copyright © HONZ All Rights Reserved.