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「HONZで紹介する本って、どんな基準で選んでいるんですか?」そう聞かれることは結構多いのだが、いつも歯切れの悪い回答になってしまう。しかし今なら一冊の本を差し出しながら、「こんな本だよ」と自信を持って伝えることが出来るだろう。それが本書『… more
内藤 順 |
時間や空間を図るには確かな基準点が必要となる。しかし、贅沢や美しさという抽象的なものにも基準となる点や線は存在するのだろうか。フランス文学者の鹿島茂は世間一般で言われるように、これまで美しさや贅沢にというものには基準となるものなど存在しない… more
鰐部 祥平 |
よその家の生活は気になるものだ。スーパーマーケットの買い物かごの中身や捨てたゴミの種類など、芭蕉ではないけれど「隣は何をする人ぞ」という興味は誰もが持っている。ましてや性生活ともなれば、口には出せないが興味のあるところだ。 more
東 えりか |
寄生生物が個人の心に大きな影響を与えるのならば、集団・社会にも少なからず作用しているのではないか? 本書は「嫌悪」を巡って、このことを考察していく。腐ったもの、汚れたものなどを見ると、私たちは嫌悪を感じるが、それはこうしたものが病原体・寄生… more
インターシフト |
日本を代表する国立科学博物館の地球館をHONZ代表・成毛眞が探検する。面白くないはずがない。熱帯雨林の虫とクモ、ミンククジラの寄生虫、零戦、そして旨みを発見した池田菊苗のサンプルまで。科学ファンには垂涎の内容が次々と紹介される。 more
仲野 徹 |
不便益と書いてフベンエキ、聞き慣れない言葉である。便をしなかったら益がある、という話ではない。あたりまえか。便利は益をもたらすが、「不便であるからこそ得られる益」もあるのではないか、という発想だ。みんながそういう気持ちで生きいくようになった… more
仲野 徹 |
14世紀の初めにモロッコで生を受けたイスラームの法官、イブン・バットゥータは、なぜ30年に及ぶ大旅行を達成し得たのか。その背景には、モンゴル世界帝国による平和(パクス・モンゴリカ)とイスラーム世界の安定した権力(デリー・スルタン朝、エジプト… more
出口 治明 |
家臣が同時代に書いた、織田信長の一代記『信長公記』。これを歴史小説家が現代語で訳したのが本書だ。本能寺の変で自害するまでの15年間がつぶさに記された、歴史資料としても、読み物としても第一級の一冊。これがまあ、おもしろくて一気読み! 時には歴… more
足立 真穂 |
『コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻伝説の虚実」』は、世界三大悪妻とまで称されるモーツァルトの妻の実像に迫った一冊。伝説というものがいかに形成されていくか、そのプロセスが明らかにされていてきわめて面白い。コンスタンツェがいかにボロクソに言… more
首藤 淳哉 |
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