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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。みなさん、お元気ですか。こちらは暑さで頭がおかしくなったのか、源頼朝の酒席での振る舞いを知りたいがためだけに『吾妻鏡』を読み始めました。このままだとおかしな道に迷い込みそうなので、誰か「お前、間違ってるよ」と伝えるのに呼び出して、ビールでも奢って下さい。

さて、先週末にHONZ一行で大分県の立命館アジア太平洋大学(APU)を訪問しました。みなさん、ご存じのようにHONZ客員メンバーでもある出口治明さんがAPUの学長を務めています。それにしても、台風がもろ直撃して、下手すると日曜日中に東京に帰れないかもしれないのに十人以上が集結。どんだけヒマなんでしょうか、わたしたち。

個人的には、羽田空港に着いたところから思わぬ出来事の連続。寝不足だったため、機内でぐっすり寝ようと、搭乗前に空港のカフェでこっそりビールを飲んでいたら、カウンターから店員と談笑する聞き覚えのある声が。ちらみしたら副代表の東えりかです。

店の選択肢はいろいろあるのに同じ店!って、別に、東えりかが嫌いなワケではなく、「おおお~、あ・ず・まさーーん」などといつもの飲んでいるテンションで話しかけたら、「栗下が朝からビール飲んでいる」とフェイスブックのグループページにまるで、つちのこ発見、酔っ払い発見!のように書き込まれかねません。とはいえ、グラスを返すにはカウンターに接近せざるをえないので、フツーに「おはようございまーす」と朗らかに挨拶して去りましたが、しばらくしたら、FBに「栗下が朝からビールを飲んでいる」のようなことが書き込まれていました。確かに朝からビール飲んでいます。

その後、待合ロビーで刀根明日香をからかい、機内に乗り込み、ぐっすり寝ようと着席すると、通路を隔てた隣にメルセデス新井が。同じ便とはいえ、別々に予約して真隣。どんだけ彼は私を好きなんでしょうか。おそらく、彼も同じことを思ったでしょうが。実際、相思相愛なのか、機内ではまったく寝られず、ずっと喋っていました。

正直、私としては大分に着いた時点で「まじ、がんばった」と普段の一日の行動量と発話量からするとお役目御免って感じだったのですが、ここからが当たり前ですが本番です。APUの見学や学内でのトークショー、そしてAPU関係者各位との会食と土曜日だけでもてんこ盛りです。

APUの校内を見学させて頂きましたが、世間の評価が高い理由に納得です。案内されながら、首藤淳哉と二人で「ここで4年間過ごせば、我々のような、こんなできあがりの大人になっていないよね」としみじみうなずきあう謎の展開。実際、「こんなできあがりの大人」になった我々は大分のスナックで痛飲した次第でございます。まじで、「こんなできあがり」です。

夜は会食というか宴会でしたが、とにかくむっちゃ、みんな元気なこと元気なこと。端っこの方にいましたが、顔を近づけて話さないと何を言っているか聞き取れません。聞き取れないから声がでかくなり、そしてまた聞きにくくなる繰り返し。

ちなみに、HONZメンバーとの飲み会ではへろへろのべろべろの私ですが、記憶が珍しく鮮明です。喧噪を尻目に、APUの方と池波正太郎について談笑している自分がいました。どうしちゃったんでしょう、私。かつて東えりかに「実はHONZ一の常識人」と称されたことだけはあります。決して、久々に会ったアーヤ藍に「栗さん、最近、内藤さん(編集長・内藤順)にメルマガで媚び売ってますよね、そういう生き方ってどうかと思います」と言われ、めっちゃ動揺して酔えなかったわけではありません。

ここまで書いたところを読み返してみたのですが、大分に何をしにいったのか全くわからない内容に愕然としています。ええ、実際、大分空港に降り立っただけでかなり満足していた自分がいます。「おいおい、何してたかしりたいよ」という奇特な読者の方も安心して下さい。我々が二日間、大分でどのようなことをしたのか、というよりも、しでかしたのかは首藤淳哉が「HONZ体験記」として近くまとめると思いますのご期待下さい。

トークショーでもHONZとはなんぞやという話題になりましたが、私もHONZに入っていなければ、APUを見学する機会もなかったでしょうし、『吾妻鏡』も読み始めていないでしょう。仕事も面白いかもしれませんが、こういう本業以外での活動もいいもんですよ。みんな、書を捨てて街へ出よう。って、HONZ関係者が言ってはダメか。

今週もメルマガスタートです。

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