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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。暑いのか、涼しいのか、台風がまた来るのか、来ないのかよくわからない気候が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。栗下直也です。

最近、メルマガでの盟友・メルセデス新井は終電帰りもあるほど忙しいらしいです。「目指せ、植木等」をモットーに5時から男を実践している私に、唯一、それこそ5時から付き合ってくれていたメルセデスの変貌に驚愕しております。

さらに、驚くことに、昨日、そのメルセデスから、「寿司、おごってください」と連絡がありました。一体、どうしたんでしょうか。名ばかりメルマガ編集長の私にたかるとは。やはり、人間、働き過ぎると、言動がおかしくなるんでしょうか。「自腹でかっぱ寿司に行けよ、この野郎」と返しておきましたが、あまり新井のことを心配しない私でも心配になりました。一応、あれでも二児の父です。今度、「祝メルマガ300回」ということで呑むことにしましたので、メルセデスが人様にお見せできるくらいのヤバさでおさまっていたら、近況報告をしたいと思います。もともとギリギリ収まっているような人なので報告できるか、かなり怪しいのですが。

さて、事務局の仲尾夏樹が毎週「いただきもの」として紹介していますが、HONZには多くの献本が届いています。ありがとうございます。

本は自腹で買わないと読まない側面もあるんですが、献本ですと自分が普段手に取らない本との出会いがあり、新鮮です。

先日届いていた『編集者冥利の生活』(古山高麗雄、中公文庫)はそんな一冊のエッセイ集でした。著者は編集者で49歳の時に芥川賞を受賞しました。といっても、「仕事の傍ら、書き続けて苦節何十年」というものではなく、なりゆきで書くはめになり、何作か書いたら受賞しちゃったって人です。受賞後も編集者が楽しいからと、しばらく二足のわらじをはいていました。

面白いのは、野心がなく、流れるがままに流れ、不安だけれども、心配しすぎても仕方がないよねってのが全編を通じてにじみ出ているところでしょうか。「私たちは、もっと雑に、気楽に、いい加減に生きていけばいいじゃないか、と思います」という一節が印象的でした。わたし、疲れているんでしょうか。疲れていますよね。メルセデスの心配している場合ではないのかもしれません。とにもかくにも、疲れている人におすすめなんでしょう。

今週もメルマガスタートです。

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今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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