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こんにちは。栗下直也です。突然ですが、私、HONZで毎週楽しみにしているのが、「今週のいただきもの」です。どんな本が届いているのかという関心はもちろん、「前文書き」の同士として、仲尾夏樹の前文を感心して読んでおります。あっ、韻を踏みたいわけではありません。
私も仲尾夏樹のような書き出しを心がけてみようと思いましたが、「こんにちは」で始まる4年近い習慣は捨てきれず、今週も安易な方に流されてしまいました。
そんな私が注目している仲尾夏樹の「いただきもの」ですが、今週の書き出しは、「去る9/7、成毛眞の私的なパーティーがありました」。8月20日の週は「先日、友人が畑で作ったという枝豆をもらいました」。その前の週は「オフィスにお中元でマンゴーが届いたので、頼まれてもいないのに率先して切り分けました」。何だかとても楽しそうでうらやましくなる前文です。「見知らぬ駅で酔っ払って寝ていた」などの記述は皆無です。
少しさかのぼり、7月9日の週は「地元の縁日へ行ってきました」、6月25日の週に至っては「ギリシャのサントリーニ島に来ています!」。
リア充感たっぷりです。対照的に、私の元には待てど暮らせどマンゴーは届かず、「原稿の締切がすぎていますが。どうなってるんですか」のような悪い知らせばかり届きます。畑で枝豆を作る友人ももちろんいませんし、ギリシャどころか今年は、大好きな熱海にも行っていません。悲しいかな、当然ながら「秘宝館に行ってきました」と書けないわけです。いかん、いかん、いかん。自分の殻を破るためにも、新宿伊勢丹で今話題のスイーツでも買って、気分一新して来週に臨みたいと思います。今週もメルマガスタートです。
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