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こんにちは。栗下直也です。私、日曜日が夏休み最終日だったのですが、たまには違うことでもしようと、夕方に酔った勢いで、本棚を漁ることに。芥川賞が話題なので小説でも読もうかとなぜか思い立ち、過去の受賞作家の作品を探したのですが、考えてみれば小説をほとんど読まない上に少し前に本を整理したので、持ち合わせているわけがありません。
見つかるはずもない本を血眼になり探す、さすが酔っ払いです。正確には全くなかったわけではなかったのですが、『むれむれ夫人』やら『もだえ寝』やら、宇能 鴻一郎の官能小説への転身後の本ばかり出てくる始末。「いつの本だよ」と思いつつも、小学生の時から「うの」といえば総理でも経済学者でも野球選手でも、もちろん神田でもなく、鴻一郎だった半生を反省した次第でございます。
反省ばかりしているからか、最近は人生相談ばかり読んでおります。昨日も、あまり期待せずに『中原昌也の人生相談』を眺めていたのですが、これがイイ。
「積読が増えすぎて困る」と、本メルマガを読んでいる人ならば誰もが抱えていそうな悩みに対して、「本は外から眺めるだけでも意味がある。心が豊かになる」と答える中原昌也。
素晴らしいね。なぜか上から目線ですが本当に良いことを言ってます。懺悔したい気分です。「あまり期待せずに読み始めた」とか書いてすみません、大掃除して『知的生き方教室』をブックオフに売っちゃってすみません、と。「暴力温泉芸者ってなんだよ」と学生の頃は思っていましたが、中原昌也が大好きになってしまいました。
「外から眺める」という意味では、自画自賛になりますが、HONZで紹介する本は表紙を眺めているだけで楽しめる本も少なくないはず。今年の秋は「ジャケ買い」で始めても良いかも。今週もメルマガスタートです。
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