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HONZの「今週はこれを読め!」

最近メルマガばかり書いていて、レビューの書き方が思い出せない栗下直也です。
成毛眞の『本棚にもルールがある』を付録の書評の書き方を目当てで買ったのですが、回復の兆しが見えません。もともとレビューの書き方をわかっていなかった気がしなくもありませんが。

そんな本末転倒の日々を送る中、先週、久々に会った元同僚に厳しい突っ込みを受けました。突っ込みと言うよりも誹謗中傷のレベルです。

「相変わらず呑んだり吐いたりだけのメルマガだよね」

一部の事象を切り取り、さも全体であるかのように見せるのはメディアお得意の手法です。
今や泣く子も黙る大手某メディアに移られた彼は魂が汚れてしまったのでしょうか。
と、その時は思ったのですが、帰宅後に最近のメルマガを読み返したら、確かに呑んだり、吐いたりばかりで、少しだけお腹が痛かったり。ごめんなさい。

舌鋒鋭い彼は追撃の手をゆるめてくれません。

「変な本ばかり読まないで、経済取材しているならピケティ読みなよ、ピケティ。」。

まさか、390円の生ビールのジョッキを握りしめて1本90円の串カツを口に含みながら約6000円の本を薦められる日が来るとは思いませんでした。ピケティと聞いて、瞬時に「ビールなら15杯以上呑めるし、串カツ10本セットにビール付けても3回転はできるぞ」と思ってしまった自分が今思い出しても不憫でなりません。

同じ35才で片やピケティ、片やカバンの中には『AV男優の流儀』。串カツ屋の狭くて不安定な机で30センチの距離で向き合いながら、ピケティの話を雄弁に語られていたら、30センチが絶望的な距離に感じられ、ハイボールがぶ呑みが止まらなくなりましたが、「俺も買ってないし、買わないけどね」とおきまりのオチでした。
何とも言えない安堵感に包まれた私。どんだけ小さいんでしょうか。

HONZでは「年末年始はピケティ三昧!?『21世紀の資本』を読んだ人たちは、どんな本を買っていたのか?」という秀逸な投稿がありましたが、真っ正面からレビューに挑む者は果たしてあらわれるのでしょうか。ピケティは取り上げていませんが多ジャンルの本を紹介するHONZメルマガ、今週もスタートです。

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今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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